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突き出された胸元をTシャツの上から撫で、小さな尖りを見つけて指先で引っ掻く。
「やっ…ぁ…」
両方くるくると周辺を捏ねただけで尖頭が硬く膨らみを持ち、麻生の熱を帯びた吐息が漏れた。腕の中の体が徐々に快感に浸されていくことがわかって、それだけで手塚の体も温度を上げていく。
「ここも好きなんだ。麻生さん、この前も思ったけど、快感に弱そうだもんね」
「うるさ…いっ…っん…」
「Tシャツに立った乳首透けてんの、やーらしー」
「馬鹿っ…お前がしたんだろっ」
指先で先を擦りながらにやにや笑って麻生の顔を見ると、また真っ赤になって睨んできたが、そこには媚びの混じる甘さが滲んでいる。
「そー、俺がやったの。だから嬉しい」
手塚はTシャツ越しの可愛い主張を口に含み、唾液で濡らした。シャツの裾から手を差し込みもう片方を指先で紙縒りを作るように柔らかく捻り上げる。
「…っぁあ…んっ…」
抑えたような吐息に混じる麻生の声がすでに色っぽく変わっていて煽られる。布越しに舌で小さな器官を嬲りながら、指先の感覚でどんな風になっているのか想像していたら、ひどくもどかしくなってきた。広めの襟元に指をかけて引いて上から覗き込む。
「何…やっ…て…っん」
「こっから覗くのいいな、って。俺の指に挟まれてんのも可愛い」
「お前なぁ!」
声と同時に麻生の手が胸元を抑えて隠した。
「ごめん。俺なんか嬉しくてテンション上がって変かも。普通にやるね。麻生さんは気持ちよくなってて」
「お前、初めて俺に謝ったな…」
麻生の言葉は無視をして、指をシャープな顎に滑らせた。そのまま顔を固定して正面から口づけると、気持ちよく受け入れられた。すぐにふたりの唾液が混じり、さらに混ぜっ返すように舌を絡ませあう。柔らかい口内のどこをくすぐっても麻生の舌は敏感に動いて絡んでくる。
「…んっ…っ…」
首筋を優しく撫でながら、片方の手で脇腹から腰を辿る。もつれるように抱き合っているだけでたまらなく気持ちいい。
麻生の足の間に膝を挟んで割り入り、腰を擦り付けるように押し当て抱きしめる。腰を旋回させたら自分から体を絡ませてくる麻生によく馴染み、服も脱いでいないのにそこから溶け出しそうになった。服越しに互いの兆すものが擦れて揉まれているのがわかる。
いつも手塚の髪を子供か子犬にするみたいにくしゃくしゃっとする手が、今は官能にゆるりと動き手塚の髪を乱す。
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