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荒っぽい言葉と同じくらいの勢いで口づけられると、なだめられていた体はすぐに発情し始めた。
手塚の舌と手は巧みに麻生の劣情を引き出していく。口内は蹂躙するように貪られ、濡れそぼる体の中心を扱かれ、たやすく喘いでしまう。
両膝を手でやんわりと押さえられると、麻生は交わりが深くなるよう、体が軋むほど自ら脚を開いた。
愛撫の激しさとは比例しない、麻生の体に無理をかけない浅いストロークにさらなる欲求を覚えるころ、さらに腰が高く上げられ結合部にローションが足された。ゆるやかな抜き差しの度にちゅぷちゅぷと音を立て中に流れ込んではまた溢れる。
いやらしい水音が耳を汚す。麻生は間近で聞こえる手塚の息遣いだけを懸命に拾おうとした。
微妙な腰の高さから、引き抜かれるとき手塚の充血した昂りがのぞき、それで穿たれているとわかることでますます興奮が募る。
「…あぁっ…あぁっ…佳純っ…すごく、いいっ…」
「……はっ…あっ…俺も、…たまんない」
手塚が大きく腰を使い奥が強くえぐられると、もはや羞恥心も湧かず無防備に濡れた声を漏らす。
どろどろに溶けた内襞をきつく擦られるのがこの上なく気持ちいい。最奥を突かれる度に身体中に広がる快感が刺激され増幅していく。堪らず顔を何かから背ける度、目の縁から涙が溢れる。
激しい揺さぶりの中で、何も考えられない。汗さえ艶やかに光を纏う目の前にいる男のこと以外。
「…もっ、イくから……お願い、お前と一緒にっ…」
「…お願いって…可愛いすぎるよ…、聖さん」
腰を固定され一定の強いストロークで硬い屹立に奥を突かれると、麻生はますます体を開き手塚の激しさを受け入れた。
「…あっ…あ…」
息苦しいのに男の頬に手を伸ばしキスをねだる。濡れた息を吐き出す唇が押し当てられると同時に一番奥が抉られ、手塚に固く抱きついた。麻生が吐き出したものでふたりの間が滑る。
細かく痙攣する中に熱い迸りが広がるのを感じ、もう一度手塚をかき抱いた。
応えるように体を包み込んでくれる男が堪らなく愛おしい。どちらからともなく、ゆっくりとした柔らかいキスを幾度も繰り返した。
手塚に愛しまれるように髪を梳かれるのは心地よくて、そのまますぅっと眠りの中に落ちていく。
手探りで温もりを求めると、すぐに手のひらと指が満たされる。胸に素肌を求めれば、抱きなおしてくれる。どこまでも甘やかしてくれる年下の男に、すっかり身を委ねてしまう。
ーー 俺はお前に何が返せるの?
微睡みの中で思う。
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