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生徒会長の本性
「はい、いい子。邪魔してごめんね、続けていいよ」
「え……」
扉を開けると目の前には仁王立ちした会長の姿。
僕は恥ずかしくて自身を隠しながら、会長の意外な言葉に間抜けた声を漏らしてしまう。
こんな状況で、しかも片想い中の会長に見られた羞恥から続行なんて出来る訳がない。
というか人前で自慰なんて死んでも嫌だ。
「ほらどうしたの?早く続けて」
「でも……」
逆らっちゃ行けないという思いよりも恥ずかしさの方が勝って、つい隠したまま床に視線を移した時。
「ちっ、うぜぇな。1人で出来ないなら手伝ってやるよ」
「え…やだっ、会長…」
ついに痺れを切らした会長の舌打ちにあからさまに戦 く僕。
そして狭い個室に入った会長は扉を閉めて再び施錠し、こんな状況でもこの距離感での2人きりという環境に喜んでしまう。
僕はマゾなのかも知れない。
「何だ、もう萎えてんのか」
「見ないでくださ…ッひ…」
無理矢理手を退かされ、視線を浴びる性器に羞恥は頂点にまで達した。次に会長は唐突にそれを握って扱き始める。
「中々可愛い声出んじゃん。もっと聞かせて」
「やめて、それだけは……」
押し退けようとしてもビクとも動かず、会長が僕のモノを扱いている背徳感に苛まれて感度はいつもより増して行く。
その後果てるまで責め立てられた。
※※※
「よし、いい画が撮れたな」
「はぁっ…は、ぁ…何?」
「ほら、よく撮れてるだろ?」
便器に座ったまま呼吸を荒げ、潤んだ瞳で会長を見詰めて尋ねると嬉々としてスマホを見せられた。
その画面に僕は言葉を失う。
「それ…いつの間に…」
それは僕が果てた直後の淫らな写真。これの使い道が何となく分かってしまい、青ざめると案の定会長は。
「これをバラされたくなければ俺の言うことに従え」
"あぁ、そうだ"と加えて続け様に言う。
「お前に拒否権はない。俺で自慰をするような悪い子には仕置きが必要だからな」
そう支配者的な笑みを浮かべて告げるこの人には、普段の物腰が柔らかくて人当たりがいい王子様みたいな姿がもう無かった。
僕は何も言い返すことは出来ず、ただ言葉を聞くのみになっていた。こんな僕が会長にはどう映っているのか。
「調教開始だ」
その言葉をきっかけにして調教は始まる。
きっと…いや、絶対に元から拒否する意思など無かっただろう。
だって、例えこの想いが報われなくても。
どんな形であれ会長と関係を持つことが出来るのならば、それでもいいと思ってたから。
そう、最初の頃は。
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