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始まった調教

"放課後に生徒会室へ来い" わざわざ僕のクラスへ伝言を預かった生徒がやってきた。 生徒会長から遣わされた生徒だった為に嫌でも目立ってしまう。これが会長じゃなくて本当に良かったと思う。 昨日のことが現実でないことを祈ったが、まさか早速呼び出されることになるとは。 まぁどちらにしろ今日も生徒会の仕事はあるけど。 「はぁ…」 自分から行動を起こした所為でもある。 けど調教なんて一概に言っても、何をされるのか全く分からないからとても不安だ。 1人になった途端溜息は自然と漏れ友人にも心配される。 何度か話してみようかと迷ったが、怖くて結局言えずにいた。 ※※※ そして放課後。 「失礼します…」 数度ノックをしてから中へ入る。 すると中には会長が何やら作業に没頭しているだけで、他の役員はまだ来ていなかった。 「あぁ臣か。他の奴は遅れてくる。場所を変えるぞ、着いてこい」 「わかりました」 僕に気づいた会長はあの時のように椅子から下りて、奥に備え付けられた扉の先に消えた。 僕も続いて後を追う。 「ここは役員達の休憩室みたいなものだ」 「そう、なんですか」 部屋についての説明を受けても中々頭に入って来ない。ここで何をするかが気になって仕方ないから。 「ふ、緊張でもしてるのか?」 「そ…そんなことは」 「大丈夫だ、調教と言っても痛い事をするつもりはない」 "まぁ最初は痛いかもな"と、言いながら僕をソファへ押し倒し覆い被さる会長の目は妖しく光っている。 「っ、会長…僕…」 「何だ、意外と可愛い顔してるじゃないか。何故隠してる」 「目立ちたくなかったんです…この顔も嫌いですし…」 会長は僕から眼鏡を外し、まじまじと眺めてくる。 何だか会長に見られていると気恥ずかしくてついそっぽを向いてしまう。 「なるほどな、やはりこういうのも初めてか?」 「え…っ、ひぁ!?」 僕の返事を待たず会長はいきなりワイシャツを捲り、胸の飾りと同時にズボン越しに自身へ触れてきて思わず少し高い声が漏れる。 「いい反応だ。調教のしがいがある」 そんな僕を見て口元に弧を描いた会長は、この部屋の施錠を確認した後で本格的に制服を乱し始めた。 「やだ…ちょっと、会長…っ」 「俺だけに見せる顔、見せてよ」 そう耳元で囁く会長に あぁ、やっぱり逆らえないと思った。 会長の支配者の如き雰囲気と声に僕の中の服従、そして被虐欲が芽生えてしまった。 その後他のメンバーが来ても尚、会長が満足する迄存分に調教を受けた身体は疲弊し。 その状態で仕事をこなすべく会長と2人で休憩室から出て来る所を、メンバーが呆然と視線を送ってくる様は今も鮮明に覚えている。

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