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第174話

それから結構な時間を図書館で過ごしていた。 ユキが気に入った本を持って来て、それを持って帰りたいと言うから、それを借りてそろそろ帰ることになった。 ユキは子供たちにバイバイと少し寂しそうに手を振って、俺はその母親達にペコッと頭を下げた。 「楽しかったか?」 帰りの車内、ユキは本を抱えて足をバタバタさせている。 「…楽しい…!」 「そうか」 それならよかった、とユキの髪を撫でるとユキはふんわり笑いそのまま俺の手をとって頬をスリスリと寄せてくる。温かいユキの頬、可愛くてその頬を痛くないくらいにつねってやる。 「…命、頬っぺ…やだぁ…」 「可愛いよ」 「だめぇ、お手手、離してっ…」 パッと手を離して、前を向きクスクス笑うとユキは笑っちゃダメだと怒り、本をぎゅーっと強く抱きしめていた。 家についてからも絵本を広げるユキ。ずっと読んでたら疲れるだろ…と少し休憩させることに。 「ユキ、それ読んだらちょっと休憩しろ」 「休憩…?何でぇ…?」 「ずっと読んでたら疲れるから」 そう言うと本を閉じて俺の足元に駆けてきて腰辺りに顔を埋める。 「どうしたんだよ」 「抱っこ、してほしい」 「おいで」 望み通り抱っこしてやるとユキはこてんと俺の肩に頬をつけた。 「…ねむねむ」 「ん、寝ていいぞ」 ユキの呼吸に会わせて背中をポンポン撫でる、ユキはそのまま眠りに入った。

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