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第183話

仕事も終わり家に帰ってくるとユキがおかえりなさいって俺に飛び付いてきて……癒される。 「あのね、僕、今日ね…」 「おう」 そのままユキを抱き上げてリビングに入るとシロがニャーと鳴いて足元に擦りついてくる。 「シロォ、ただいまー」 「僕は…?」 「ユキ、ただいま」 「ふふっ、お帰りなさい」 二回目のお帰りの言葉をもらって満足な俺はユキを強く抱き締めた。 目の前に晒されたユキの首筋に肩、白くて綺麗なそこに軽く噛みつくとビクッと震えたユキ。 「何…?」 「んー」 「あっ、」 そこを強く吸い痕をつける、一瞬痛かったのか不安そうに俺を見て眉を寄せた。 「僕の肩、食べる、できない…」 「ああ」 「食べちゃダメ…」 「わかった」 可愛くて綺麗で仕方ないこいつに触れていたら俺の穢れが浄化されるような…そんな気分になる。さっきまで人を殺そうとしていたのに。ククッと喉で笑うとユキが不思議そうに見てきた。

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