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第184話 ユキside
命が帰ってきてご飯を食べてお風呂の時間。
「ユキ、先行って服脱いでろ。俺これだけ片していくから」
「お風呂、一緒…?」
「風呂は一緒」
ポンポンって頭を撫でられて、僕はお着替えをもってお風呂場に行く。お洋服を脱いで……あれっ、これ、何…?
お洋服を脱ぐところには鏡がある。服を全部脱いで鏡をちらっと見たら、肩のところに痣ができてて僕はびっくりして命のところに走った。自分がお洋服を着ていないことも忘れて命に飛び付く。
「命、命っ」
「ん?…ってお前服着てねえじゃねえかよ!!」
「わぁ!!」
命が着ていた服をバサッとかけられてびっくりした。でもそれより命が大きい声を出したことにびっくりして。怒らせちゃったのかなぁ…お目目に涙がたまる。
「どうした?…お前何で泣いてんの」
「命、怒った…僕悪い子…」
「…怒ったんじゃない。ユキはいい子だよ。大きな声出して悪かった。何があった?」
命の顔がぐにゃって歪んで見える、泣いちゃダメ!僕はいい子だって命が言ってくれたんだから!泣く意味なんて無いんだから!深呼吸してから命に痣のことを話した。
「あのね、ここ…紫なってるの…」
「んー?…ああ、これ。前もつけただろ?俺のものって言う印」
「命のものぉ…?」
「キスマーク」
「キス…ちゅー……?」
うっすらとだけ前にもこんなのつけてもらったような覚えがあって、うーんって考えるんだけど…ちゃんと思い出せないや!
「ユキは俺のだよって言ってるんだ」
「僕、命の…」
「そうそう」
「命は……?」
「俺はお前の」
その言葉と一緒に僕のお口にちゅってした命、嬉しくてぎゅーってしたら命に「今度からは裸で出てくるな」って注意された。
「ごめん、なさい」
「ああ。じゃあ風呂入るか」
命に抱っこされて、二人でお風呂場に向かった。
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