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第201話

家に帰って晩飯を済ませ風呂に入る。 アヒルを抱き締めたり、アヒルに向かって柔らかく笑うユキを見て可愛いなぁ、といつものことだけど、そう思う。 ユキが体を洗う番になって泡に包まれていくユキを見て思い付いた。 「ユキ、今度風呂あわあわにするか?」 「あわあわ…?お風呂…?」 「そう。泡風呂ってやつなんだけど…」 「する…!あわあわ…!」 立ち上がりシャワーで泡を流しながら俺の方を嬉しそうに見た。 *** 「昨日家に来たんだってな」 翌日組に来ると早河はいつも通りそこにいて、声をかけてきた。 「ああ、悪いな。」 「いや、別にいいけど。何かあったのか?」 「…ユキがな」 ユキのことを話すと「へぇ…」と興味がないのかそんな返事が帰ってくる。 「八神がよ、今お前の家を出たら、もう家に入れてくれないって言ってたぞ。」 「はぁ?」 「何か抱えてんだな、あいつも」 あいつも、ユキも、何も抱えていない人間なんてこの世にいないのだと知った。

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