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第239話

「…ん、ぁぁ…ひ、ぃあ……!!」 「っ…ユキゆっくり息吐いて…」 「は…は…はぅ…うぅ…」 なかなかそれが難しいらしくて焦るユキ。 大丈夫だと頬を撫でるとはっ…と短く息を吐いたあとゆっくりゆっくり息を吐いてくれる。締め付けが緩くなりググッと中に突っ込んだ。 一番困難だと思っていた部分が中に入ったお陰であとはスムーズに入るだろう。ハフハフと呼吸を繰り返すユキの頭を撫でる。辛いはずなのに俺に向かって笑顔を見せようとしてくれる。 「大丈夫、じゃねえよな。辛いよな」 「…だい、じょうぶ……」 「もうちょっとしたら、また動くぞ?」 「うん」 ユキの足を下ろしてやると中の当たる位置が変わったのかクゥと喉をならす。それが恥ずかしかったようで俺から視線を逸らした。 ユキがゆっくり呼吸ができるようになってから自分のものにローションを足してぐぅと中に埋めていく。けれどすぐまた引き抜いて、それから今度はさっきより埋めて。それを繰り返してやっと全部中に入れれた時は何とも言えない達成感が俺を満たした。 「…あ…あ、ん……はぁぁ、あ…」 「全部、入ったよ」 「…う…あ……うん、うん…!」 「やっと、一緒になれた」 ユキを抱きしめると幸せに包まれる。けれどユキの中が動いてそろそろ自分が持たない。と思いユキにごめんと謝った。 「…ごめん、なんで…?」 「我慢できねえかも」 「僕、大丈夫だよ」 「…ありがとな、」 律動を始めるとユキは俺の腕をすがるように掴んだ。ぐちゅぐちゅとローションが音をたてる。 「…あ、あ、あ、あ、っ……きゃぁ…ぅ…うぁあ!」 「んっ…は…」 締め付ける力が強くなって、ユキの中が熱くて、気持ちよくて。ユキが辛そうにしてても止められない。 「…ひぃぃ!!…あ、だめえ!!…それ、だめっ……いゃ…ぁ…ぁんっ!」 前立腺を撫でるように刺激してやると目を見開き強い快感に背中をそらした。 あんまりそれをしすぎてもユキがしんどいだけだと思ってそこへの刺激はもうやめて、奥まで届くようにとユキの細っこい腰を掴みそのままドンッと腰を大きく動かした。 「…き、あ!!……やぁ、そこやだっ…気持ちい、おかしく、なるぅ…!」 「いい、おかしくなれ」 「…ダメ、ダメッ…!」 パンパンになってるユキのそれが揺れる。そろそろ限界なんだろうとそれに触れて上下に扱きながら俺も俺でラストスパートと激しく腰を動かす。 「…ひぃ!!あ!いやぁ…でちゃ、…でちゃう…ぅあぁぁ!」 「イけ。」 「あぁぁっ……ひ、ひぃぅ……ひっ、い…あァアア…ッ!!」 グッと強い力で締め付けられて堪えれずにユキの中に欲を吐き出した。ユキの腹の上にはユキ自身が吐き出した精液が飛び散っている。ボーッとしているユキにキスをし、汗で額に張り付いた前髪を退けてやる。 「…これ、セックス……?」 「そう」 「命、気持ちいい?」 「気持ちいよ」 柔らかく笑うユキだけれど、疲れたようだ。目をゆっくり閉じていく。 「…おやすみ」 「…おやすみ、なさ、い………」 少しユキが眠って時間がたってから中からモノを抜く。 それに反応してピクッと動くユキがとても可愛かった。 吐き出したものが中から零れてきて、早く掻き出してやらないと明日ユキが辛くなるよな。とシーツでユキを包みそのまま風呂場へ向かった。

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