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第24話

早河は親父と仕事の話があるからと、親父の部屋に残って、俺と鳥居は部屋を出る。 「そうだぁ!ユキくんの服、買いに行きましょ?そのまま命さんの家行って、ユキくんに会いたいですー!」 「お前、買っておくから取りに来いって昨日言ってただろうが」 「そんなの命さんに会うために適当に言っただけですよぉ!それにユキくんにも会いたいし、だから一緒に行きましょー?」 「お前は…」 ユキという友達に会いたいと言った鳥居の顔は無邪気なもので拒否することなんてこの組にいるやつにはきっと出来ないだろうと思った。 *** 「これは?これはどうですぅ?ユキくん絶対似合う!!」 「俺はあんまり服とかわかんねえからお前に全部任せるよ」 「本当ですかぁ!!お金は…?」 「はいはい」 「わーい!」と店の中に入って行った鳥居を目で追いながらその店の前のベンチに腰かける。 ユキは今ごろ何をしてるだろうか。電話してみるか?…いやでも、電話して泣かれたりしたら困るし…。 「命さぁん!買うもの決まったので財布くださーい!」 鳥居に近づいて財布を渡す。鳥居はそれを受け取って大量の服を持ちながらレジにスキップするように走って行った。 *** 「やー!いっぱい買えましたねえ!」 「そうだな」 「他は?何もないですかぁ?」 うーん、と考えていると朝にしたユキとの会話を思い出した。 「菓子、買って帰ってやんねえと。」 「お菓子?ユキくんにですか?」 「ああ。朝、そうやって話したんだ」 「じゃあ沢山買って行きましょ!」 鳥居の提案に一度頷いた。

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