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第80話

お昼寝と言ってユキはそのまま俺の上で寝てしまう。寝てるユキの柔らかい髪を触ったり頬をフニフニと摘まんでみたり。頬を摘まむたび身動ぎするユキを左手で支えているとだんだん俺も眠たくなってきた。 「ベッドは本気で寝ちゃうもんなぁ」 ユキを乗せたままソファーに寝転んで体をゆっくり横に向ける。ユキは俺の体からズルズルソファーの上に落ちる。ソファーの先が無い方に背中を向けてユキを抱き締めるようにしてからゆっくり目を閉じた。 *** 起きたのは体に酷い衝撃を受けたとき。目を開けるとソファーから見下ろすユキが心配そうに俺を見ていて、ソファーから落ちたのがわかった。 「痛い…?ゴンって、いった」 「あー…痛くない」 後頭部を擦る俺を心配そうに見たユキは「痛いの飛んでけ…!」と俺の手を握って精一杯の大きい声で言う。 それが一生懸命過ぎて思わず笑ってしまった。 それからは何をするでもなしにユキと二人で過ごした。 俺の胡座の上にユキが座っていて俺を見上げて両手で頬を挟んできたり、首にスリスリと寄ってきたり。 「ちゅー、していい?」 「ああ」 ユキが膝立ちになって俺にキスをする。下手くそに舌を挿入しようとしてきて、薄く口を開いてそれを招き、俺も舌を伸ばしユキの舌と絡め合う。 「…んっ…ん……っ…」 じんわりと熱を持ち始めた俺の息子、腰を引き寄せると固いものが腹に当たる。 「…んゃぁ……」 俺の腹に当たったのが気持ちよかったのか小さく声を漏らして唇を離した。銀色の糸が俺たちを繋いでいる。 「…ビリビリ…する…んっ」 「気持ちよかった?」 「気持ちぃ…」 ユキが俺を見て首を傾げて、俺の勃ちあがる息子に気づいたようでそこを躊躇いながら触ってきた。 「…っ……」 「僕と、同じ……」 同じなのが嬉しいのかなんなのか、ユキはふふっと柔らかく笑った。

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