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第117話 命side
「飯食おうか」
「うん…!」
ベッドから抜けてリビングに出る。こ自分達の飯を作る前に、シロに飯を与えてた。
飯の準備が出来て、俺たちについて来てテーブルの席についたユキの隣の席に、昨日と同様、当たり前のように上って座った。
「シロくんもご飯…?」
「シロはもう食ったよ。」
シロのことを撫でてそうなんだ、よかったねえと微笑むユキの前に朝食を並べるとすぐに手を合わせた。
「いただきます」
食べてる間、足をバタバタさせるユキを注意して、俺も飯を食べた。今日は一日何をするか。昨日までも散々暇してただけで、何もしてないのに体が疲れたように感じるのは何でだろう。
急いで飯を食い終えたユキは「ごちそうさま」と言って食器をキッチンに返していた。
飯を食い終わってから、ユキは昨日シロのために買ったおもちゃでシロと遊んでいる。シロが高くピョーンとジャンプして、そのたびに驚いて楽しそうに笑うユキ。ユキとシロをみてると優しい気持ちになった。
「命ぉ…シロくん、すごいの…!」
「ああ」
「あのね、高くにジャンプできるの!」
そして俺の前でピョンとジャンプする。「僕あんなに飛べないよぉ」とシロのところに走っていった。
「シロとなら留守番できるかな…」
ユキとシロで家で大人しく待っていることはできるだろうか。
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