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日向×瑞季(その2)
瑞季も風呂を済ませた頃、俺は綺麗にラッピングされた箱を二つ瑞季に手渡した。
「瑞季、これ…クリスマスプレゼント。
開けてみて…」
「ありがとう!僕からも…メリークリスマス、日向。」
せーの!で開けると、瑞季からのプレゼントは、レザーの名刺入れ。
俺が欲しかったブランドのものだった。
「瑞季、ありがとう!これ、高かっただろう?
散財させたな、ごめん。でも、うれしいよ、ありがとう!大切に使うね。」
「どう致しまして。わ!ネクタイ!ありがとう!!あ、僕の好きなブランドのだっ!綺麗なブルーだね。どう?似合う?
こっちは…ねぇ、日向…これって…」
瑞季が絶句した。
なぜならそれは…
ビキニタイプの白いレースの下着と、フリルのついたキャミソール。
そして…
ファーの付いた手錠。
俺が瑞季の顔色を伺っていると、俺を真正面から見つめて微笑んだ。
「…着替えてくるから…待ってて…」
恥ずかしそうに部屋へ消えていく瑞季を見送り、俺は鼻血大出血寸前。
嫌がって拒否されるのを覚悟していたのに…
何だ、あのかわいい生き物はっ!
受け入れてくれた…
うれしくてうれしくてゾクゾクする。
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