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第27話
東城の手が、あっというまに広瀬の衣類を全てとりさってしまった。
寝室は薄明かりをつけている。全裸の広瀬をベッドに横たえ、東城は自分を見下していた。
じっくりと広瀬の身体に視線をはわせながら、彼もシャツを脱ぎ、裸になった。
胸の筋肉は分厚く、腰回りは引き締まっている。彼の中心は既に立ち上がっていた。
広瀬がそれをじっとみていると、東城はにやりと笑った。自分で軽くしごいて見せた。
勃起した性器に筋が浮き出てくる。
見るだけで、腰の周りがじわりと溶けだしそうになる。
息をしたつもりだったのが、唾液を呑み込んでいた。ゴクンという物欲しげな音が東城にも聞こえたのだろう。彼は喉の奥で笑った。
「そう欲しがってくれると張り切りがいがあるな」
久しぶりだからな、めいっぱい楽しませてやるよ。
傲慢な声だった。自信家なのだ、いつも。
そう、いつもの、元通りの彼そのものだった。
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