5 / 17

彼の未来のために2

しかし返ってきた返事は意外なもので 「はあ…どうせそんなことだろうと思ったよ」 大きな溜息をついた彼は、ここに来た時よりもさらに真剣で、厳しい目をして僕に言う 「最近様子がおかしかったから、どうしたのかと思ったら…本当に俺と別れたいと思ってるの?」 目を見ると泣いてしまう 声が震えてしまう だから、机の上の、氷の溶けきったぬるいお茶を見ながら答える 「ええ、思ってますよ」 すると、彼は少し探るように僕を見る そして 「…そっか、分かったよ」 自分から言い出したことだけど、思ったより素直に受け入れられてしまって落ち込む 「その代わり、最後にお願いがあるんだけど」 彼からお願いなんて珍しいから、少し驚いて彼の目を見ると、薄ら微笑んだ彼がいきなり押し倒してきた 「…っ…!ちょっと…いきなりなんですか…!」 嫌な予感がして、押し返そうとした腕は簡単に床に押さえ付けられる 徐々に近づいてくる顔に、もうだめだ、そう思って目を強く瞑る──

ともだちにシェアしよう!