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彼の未来のために2
しかし返ってきた返事は意外なもので
「はあ…どうせそんなことだろうと思ったよ」
大きな溜息をついた彼は、ここに来た時よりもさらに真剣で、厳しい目をして僕に言う
「最近様子がおかしかったから、どうしたのかと思ったら…本当に俺と別れたいと思ってるの?」
目を見ると泣いてしまう
声が震えてしまう
だから、机の上の、氷の溶けきったぬるいお茶を見ながら答える
「ええ、思ってますよ」
すると、彼は少し探るように僕を見る
そして
「…そっか、分かったよ」
自分から言い出したことだけど、思ったより素直に受け入れられてしまって落ち込む
「その代わり、最後にお願いがあるんだけど」
彼からお願いなんて珍しいから、少し驚いて彼の目を見ると、薄ら微笑んだ彼がいきなり押し倒してきた
「…っ…!ちょっと…いきなりなんですか…!」
嫌な予感がして、押し返そうとした腕は簡単に床に押さえ付けられる
徐々に近づいてくる顔に、もうだめだ、そう思って目を強く瞑る──
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