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彼がいない
「…っ!!…はあ…なんて夢を…」
がばっと布団から起き上がりため息をつく
横を見てみるともう彼はいない
代わりに置き手紙があるみたいだ
「荷物を取りに家に帰ります、先生、ありがとうございました…か…」
このお礼は家に泊めたことに対してだろうか、それとも…今までの関係に対してだろうか
考えたくもない、なんて思いながら仕事に向かう準備を始める
ここまで学校に行きたくないなんて考えるのは学生の時以来だ…
それでも仕事のために学校には行かなければならないし、そもそも僕は、担任として生徒達を支えなければならないのだ
いつまでもうじうじと余計な事を考えている訳にはいかない
自分を叱責し、これからのことを考えながら学校に向かった
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