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僕の卒業式、そして…
…えっ…?え、なんて…?
嘘だろ…今のは、本当か?ついに幻聴が聞こえた…?
彼は困ったような笑顔を浮かべ
「嘘でも幻聴でもないよ
俺のために、恋人としてずっと隣にいて欲しい」
「え、なんで今…」
「顔に書いてあるよ
樹さん、口数は少ないけど、表情はコロコロ変わるからね
それに、樹さんが言ったんだよ?行かないで、側にいてって」
確かにそう思っていた
ずっと隣にいたい、それが叶うならどれほどいいだろうかと
でもそんなこと、彼に言っただろうか…夢の中では叫んだけれど…ん?もしかして、えっ…
「あはは、ほんと先生って顔に出るよね
そう、先生は夢の中だったけど、寝言でがっつり声に出てたよ
ほんと、録音してやろうかと思ったぐらいはっきりと」
「恥ずかしいな…あれはあんまり聞いて欲しくなかった…」
「だろうね…でももう一度、ちゃんと俺を見て言って欲しいな?」
「…や、嫌ですよ…恥ずかしい…」
本当に恥ずかしい
もう顔が熱くて破裂しそうだ
それなのに、彼は急に俯いて
「そう…でも、あれが無かったら、今俺はここにいないかも…なんてね」
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