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第4話
「ただいまー。」
リビングの扉を開けると、ただいまの声の代わりに猫達が擦り寄ってくる。
着替えを済ませて、猫達のご飯を用意してやる。
「ほーら、ご飯だぞー!」
お皿を置いて頭を撫でてやる。
なんだか暁冬を見ているようで、自然と頬が緩んだ。
「さーて、今度はあきの飯作っておいてやるか。」
猫達の相手もそこそこに、キッチンへ向かった。
今日のメニューは、暁冬の好きなハンバーグにして、付け合せやサラダなども用意した。
敢えて、暁冬の嫌いなブロッコリーも用意してある。
作っている途中で今日は少し遅くなると連絡が来たので、後は焼くだけの状態にして冷蔵庫に入れておく。
博也は自分の部屋に戻り、暁冬が帰るまで仕事をこなすことにした。
猫達も一緒に部屋に入れてやると、早々にベッドの上で丸まっていて微笑ましい。
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