「じゃあ服脱いでくださいね」 言われる通り上半身裸になりました。 「綺麗な肌だね、それにピンク色」 肌の色も健康診断のうちなのですか？ピンク色って今言いました？えっとそれはどこでしょう。 「下も全部脱いで、洗浄まだだよね。そこからから撮るから」 下も脱ぐ？洗浄って何の？本格的な人間ドックとか、バイトなのに。 「早く、時間がないから準備して」 さっきのバンの運転手が急かしています。え？あれ？この人、ドライバーさん。 ジーンズと下着を脱いで検査着のようなものを着ました。丈は短すぎます。 そこにドクターの他に数人の男性？ え？検査って一人ずつじゃなんですか？まさかの集団検診？ 「マサキくん、ベッドにうつ伏せになってね」 言われた通りにうつ伏せになりました。見えないところでカチャカチャと、器具の音がしています。 「あの・・・何の検査・・」 気になっていた事を聞こうとした時、入ってきた人が一斉に撮影機材を手にしました。 「ええっ」 叫んだのと「撮影開始！」と言う掛け声が同時でした。 「調教開始だ」 綺麗なドクターが何か恐ろしいことを言っています。 「や、やめて。やめてください」 「うるさい」 頭を上から押さえつけられ、後ろ手に縛られてしまいました。 「嫌だあぁ」 何故か叫ぶ声を拾おうとマイクが近くに。何？何でこんなことに？ いきなりプツリと注射器が後ろの固く閉じた孔に入ってきましたり 「ウワァっ」 生温い液体が、ぐるぐると腸内を、駆け上がっていく。 「やめて下さい」 懇願する僕の顔は涙と鼻水ですでにぐちゃぐちゃです。 泣いて懇願してもやめてもらえない。継ぎ足される液体にお腹がぽこんと膨らんでしまいました。 「そろそろかな」 くるりと表裏をひっくり返され、天井が視界に入りました。両膝の下に手を差し込んでカエルのような格好でカメラの前に持ち上げられました。 「やめて、それだけは…….」 冷や汗流しながら力を入れて我慢します。情けない恰好でこんな仕打ちをうけるなんて。これのどこが健康診断なのでしょう。 その時誰かが慌ててドアを開けて飛び込んできました。 「撮影中止っ！」 一瞬にして現場はしんとなりました。 「監督！その人、違います！」 「え、どういうことだ？」