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第9話
部屋の奥にはベッドもあって、お互い生まれたままの姿になった。俺は先生を押し倒すような格好になっていた。
「花森くん…初めて…?」
「童貞ではないけど、男は初めて」
「その、僕は…いつも受け専門で、だから…その…」
先生は頬を赤らめながら、モゴモゴ喋っている。そういうところが何だかキュンとくる。
「もちろん、俺が入れるよ」
「…っ!よ、よろしくお願いします… 」
男とのセックスって、知識としては知ってるけど、取っ掛かりが難しいな。
(とりあえず、胸…?)
俺は先生の胸を触ってみた。ピンク色の乳首はもう立っており、触ったときに乳首にも触れた。
「ん…っ!」
ピクリと先生が反応する。
(男でも反応するんだ…)
左の乳首をつねりながら、舌先で右の乳首を舐め回してみた。
「ん…ふぅ…ああ…花森く、ん…気持ちい…」
「これ、気持ちいいんだ。本当に女の人みたいな反応するんだね」
「だって…気持ちいいんだもん…」
ふにゃりとした蕩けた顔で、そんなことを言ってくるものだから、ムラっとしてしまい、キスをした。
先生もノッてきたみたいで、俺の首に腕を回して舌を絡めた。
「先生…好き…」
「花森くん…」
ローションがベッドサイドに置いてあったので、それを手に取り、先生のアナルに入れた。
「ん…ぅぅ…」
「冷たい?ごめんね」
「大、丈夫…だから…指、動かしていいよ…」
俺は指を入れられる所まで入れてみる。
「ちょっとだけ…指を曲げて、壁を擦るように…出し入れしてみて…」
先生に言われた通りにすると、「んぁぁ…っ!」と声をあげて先生の体が跳ねた。
「先生?」
「そこぉ…もっと触って…」
「ここ?」
同じところを擦るように触ってみる。
「あぁ…!気持ちぃ…!!…イ、くっ…!」
「いいよ…イって…」
執拗に擦るように触ると、先生の陰茎の先から白い精液がぴゅるると出た。
お腹に精液がかかった様はエロくて、赤く蕩けた顔をしていた。
「可愛い…先生…」
俺は大きく硬くなったモノを先生のアナルに押し付けた。
「あ…待って!」
先生は大きな声で制止する。
「何か病気になっても駄目だし、後の処理、大変だから…ゴム使ってほしい…」
「コンドームなんて持ってないよ」
今、彼女いないし。
「僕のズボンのポケットに財布が入ってる…その中にあるから…使って?」
俺は言われたまま、先生のズボンのポケットから財布を取り出し、お札が入っていたところにコンドームが2つ入っていた。
一つ取り出して、自分のモノに装着する。
…ちょっとキツい。
「ごめん…サイズ合わないかな?」
「いや、大丈夫…だと思う」
先生はベッドの上で四つん這いになって、アナルを拡げた。
「花森くん、入れて…?」
俺の中でプツリと何かが切れた。
気づいたら、夜中の2時になっていた。
親も仕事で海外にいっているから、怒られることはないけど、ちょっとやりすぎたと思った。
女の子相手でもこんなにしたことないのに、4回もしてしまった。結局コンドーム足らなくて、生でしてしまった。
先生はすっかり気を失っている。
汗などの体液でおでこに張り付いた前髪をどけて、先生の顔を見た。白い肌に赤くなった頬、ピンク色の唇は軽くあいていた。
俺は先生の丸いおでこが可愛くなって、ちゅっとキスをした。
『いくら払ってくれる?』
『言い値で買う』
そう返事したものだから、先生が起きてくれないとお金が払えない。
でも、今起こすのも可哀想だしな。
そんなことを考えていると、「んん…」と声をあげながら、先生は目を開けた。
「おはよ。先生」
「花森くん…」
「お金、いくら払ったらいい?」
俺がそう聞くと、「いらない」と先生は言った。
「は?」
「いらないよ…僕、最低だ…中学生と援交なんて…しかも僕が援助してもらう側なんて…」
真っ青な顔をして、正気に戻ったらしい。
「いや、抱かせてもらったんだから、払わないとだめでしょ。言い値で買うって言ったから払うよ」
「0円!」
先生は枕に顔を埋めながら、大きな声で叫んだ。先生のこんな大きな声初めて聞いた。
俺はため息をつきながら、鞄の中から、小切手を出した。ボールペンで数字を書いて、枕に顔を埋めている先生の背中に小切手を置いた。
「こんだけあればいい?」
先生は背中に置かれた小切手を見た。
ぎょっとするって、きっとそういう顔なんだろうなと思った。
「な、なにこの金額…あ、あり得ないでしょ!?」
「借金の足しくらいになる?」
「足しどころか…お釣りが来る…」
「へーその金額より安いんだ。借金いくらなの?」
「い、言わない!」
「言ってよ」
「絶対、言わない!!」
儚くて、優しいと思ったら、快楽に弱くて、強情…本当によく分からない人だな。
「じゃあ、そのお金あげるよ」
「だめ!もらえない!こんな…1000万なんて。だいたい何で中学生がこんな大金持ってるの!?親からもらったお金じゃないの?!」
あーそんな心配してたんだ。
「大丈夫だよ。俺の家、お小遣い制じゃないし。そのお金も正真正銘、俺が稼いだお金だから」
「稼ぐって…」
「株の投資って知ってる?それをこの前ちょっとやったら儲かっちゃって。特に使い道もないし、あげる」
「………そんな簡単に…」
「じゃあ、こうしよ」
俺は先生の傍に行って座った。
「俺が先生を借金ごとまるまる買うよ。その代わり、先生、俺の恋人になってよ」
先生は大きな瞳をさらに大きくさせて、口をパクパクさせていた。
「駄目なんていわせないよ。ももちゃん先生は、もう俺のものだ」
この難攻不落な先生を、俺は必ず落としてみせる。
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