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第11話 僕、淫魔です!-Ⅳ- -2-

そして…… 「ふぅあっ!? か、身体が……浮いてるみたい……?」 ―ズちゅん!! 「~~~っ!? ……はぁ、あ、ぁあああぁン!!」 空中で一気に挿し込まれたギナンのペニスに、僕は身を捩じらせて嬌声を上げた。 それからは一気に何度も抽挿を繰り返され、僕達が繋がる部分から泡状の液体が溢れ始めた。 ギナンのペニスに掻き出されては、再びペニスで僕の中に塗りたくる様に戻される。 ぐちゅぐちゅとした粘性はやがて僕の肌を伝い、床へと滴りその領域を広めていった。 「ぺにっ、しゅ、はげしっ……!」 ギナンが僕を支えるしかないから、不安定な僕の身体は"じゅぽじゅぽ"されっぱなしだ。 ―ズリリリッ! ズリッ! ズリッ! こ、この感じ……。ぜんりつせんンんっ! カリで……引っ掻かれっ……!? 分かった途端にペニスに電流が走り、快感に弱い僕のペニスは即座にそれに反応してしまった。 「ぁ、あああぁ!! ああっ……!」 ―ぷぴゅうぅうう!! びゅー! びゅー! びゅー! びゅー! びゅー! ギナンの汗が浮く割れた腹筋に、僕は一気に射精した。 そして、身体の力が全てそれに取られた僕は仰け反るように後方に身体が倒れた。 ギナンはそんな僕の背に片手で支え、もう一方で頭を支えてくれた。 対面でやや起こされ気味にくったりとした僕の腰を掴み支えるギナンを、僕は呼んだ。 「ぎにゃぁん……」 「シャル……」 彼を呼んだ事でギナンが僕を呼ぶ声に、潤んだ瞳を薄く開いて彼を見る。 その際、潤みが流れ出て僕の頬を伝い、口内に侵入してきた。 しょっぱい味が広がり、今度は口角から唾液と共に顎下へ流れて行く。 そして涙が涎に変わって、ポタポタと小さな溜まりを僕の肌上に作った。 「ぎ……にゃぁ……あぁっ」 言葉に……名前にならない声を再び出して、僕は立っているギナンに腕を回して彼に縋った。 その際、"こぽぽ"と僕のアナルからギナンの精が流れ出て……。 それは"ボタ……ボタ……"とやや重い音をさせ、床を濡らして溜まりを作った。 そしてギナンに肌を寄せれば、僕がどれほど精を放ったかが分かった。 "ニチャニチャ"と音を出す様に身体を上下に動かして擦り寄せをし、僕は濡れた吐息を漏らした。 そこにギナンが再び僕を突き上げる様に揺すり始めた。 「……シャルの奥……っ、熱い……! 全部、ギナンの熱っ……!! はぁ……はぁ……っ……んむ、むっ……。むっ、むふぁ。ふぁ……、はむっ、ン、んぅ……っ……、うぅぅ……」 中を激しく穿たれながら、僕は彼に縋って……そのまま、彼の肩に噛みついた。 ギナンは一瞬「ぐっ……」と声を小さく出したけど、僕に"止めろ"とは言わない。 むしろ立ちながらユサユサと僕を揺すって、僕の内部を翻弄してくる。 そんな抉られる快感に僕の口から涎が溢れて、ギナンの肩口を益々濡らしていく。 呻くような喘ぎが、噛みついている口から漏れる。 結合部からは"ぐちゅん……! ぐちゅん……!"と圧縮された水性の粘つく音が繰り返され、熱い杭が穿たれて身体が跳びはね始めた。 「は、はわっ……はぅ。はうぅ~!」 「ははっ……シャルの身体、すげぇ軽いから突き上げる度に吹っ飛んで行きそうだな」 「んっ! ん、ギナン……、ぁ、ゃ、やんっ! なら、こう……?」 「ぐっ……内部を締めてくるなんて……?」 軽々と跳びはねる自分を抑したくて、僕はギナンのペニスを上下に揺すられながらも内部で締め咥えた。 ついでに尻尾を出してクルリとギナンの腰に巻きつけて、彼の身体を深く迎え入れた。 でもそれがこうなるなんて…… 「く……っ! シャル……でる……」 「ふぁ!? ……ふええぇええっ!?」 ―びゅっ……びゅるびゅるびゅるびゅるびゅる………… 「ぎなっ……。ふぃうちっ……! は、ぁ、あ……ぁ……っ……」 「ぐっ……く、っ……。それはシャルの方……」 「ぁつぅい……。ふぁ……ァん……」 ぐちゅぐちゅと結合部を擦り付けられ、内部でギナンの精を受け止める。 僕の中でギナンのペニスが律動してるのが分かる。 その度に熱い迸りが僕の奥に流れ込み、内部が満たされる。 「……おいしぃ…………し、しぁわ……せぇ……。はぁ、はぁ……」 充実した快感と、十分な"ご飯"に僕は息を荒げながらギナンを見た。 彼は射精後のペニスをまだ僕に挿したまま、この立っている体勢を保っている。 興奮も熱も、全く冷めない。そしてギナンの精は………………美味しい。 「欲しい、欲しい」と僕のナカがギナンを欲しがってる。 腹ペコなんです。ギナンのペニスと白濁でお腹が一見満たされて感じるけど、僕、まだ欲しい……。 「ギナン……」 小さく名前を呼んでもこの距離。ギナンは僕の見て、「シャル?」と聞いてくれた。だから僕は…… 「もっと、ココにおかわり……イイですか……? ン……っ……」 言いながら、ギナンに意識してもらえる様に、僕はアナルで"きゅぅ"とギナンのペニスに吸い付いた。 「シャルに……っ。ギナンの…………ぁ、あ、ぁっ! あ! あぅ……」 言葉の最中にギナンは僕の腰を掴み、前後させてきた。 その行為で結合部からは再び、"ぐちゅん、ぐちゅん"とした吸い付く水質の猥音が生まれ、僕達を包んだ。 そして掻き出される熱い液体。もったいないけど、しょがない……。 「ふぁ、あ、ぁ、っ。ギナン、僕、浮いてるみたいっ!」 「シャル……」 空中で前後に動かされ、ギナンのペニス全体を僕は不思議な浮遊感と共に味わっている。 ある意味、本当に飛びそう。飛んじゃいそう。……僕、ギナンのペニスでこのまま怖けど…………飛びたい……! 「ぁ、あン……っ! ギナン、これ、すご、ぃ……。僕、ぼく……飛んじゃぅう……、よぅ……。~~……とんじゃ、うぅう……でも、飛ぶの、こあぃいいっ……」 「シャル、飛んでも大丈夫だから……」 「ふぇ?」 「俺がちゃんと、受け止めてやるから。また俺の中においで、シャル」 「……ぅン! ギナン……!!」 あの"木"の時みたいに、僕を受け止めてくれるんだね。 ……なら、安心。もう大丈夫……。 「ぎなんっ、ぎなぁん……!」 啼きながらギナンの名前を呼んで、僕は自分の乳首を抓んでペニスを扱く為に竿を握った。 それは両方とも興奮して硬くなって、今の僕には痛いくらいになってる。 そこで僕はギナンの腰に巻き付けた尻尾を今度は自分のペニスに巻き付け、扱く動きをさせてみた。 先走り等の滑りも手伝ってか、それは案外気持ち良く、僕は空いた手で残る乳首を抓んだ。 そしてギナンに犯されながら、自分でも良くする事に僕はすぐに夢中になってしまった。 「は、は、はぁ、はぁ、ン、んんっ!」 ギナンの前でそんな痴態を晒し、悶えている僕に嬉しい事にギナンが直ぐに反応してくれた。 僕を引き寄せ、上では荒く唇を塞ぎ、下ではペニスが僕のアナルを広げてより密着をさせてきたのだ。 上も下も強く合わせながら僕達は互いに求めた。 そして霞んだ意識の先に、僕は…… 「ん、ちゅ、ちゅ、は、はぁ、ン、んぅ……!!」 「は、は、ちゅ、ん、ん……っ……!んっ……!」 ―……ぶびゅ、びゅ、びゅう!びゅう!びゅう!びゅう!びゅうぅうううっ! 「~~~~ンぅうっうッ!!!!?」 「……は、ぐっ……っ……」 唇を深く合わせながら、ギナンは僕の中に精を放ってくれた。 その下からの熱い激流に、僕は意識が押し出され、瞬間的に"飛んだ"。 そして僕はそんな状態の中で、ギナンに完全に出来上がっている僕のペニスを強く扱かれた。 カリ下の皮が下に伸ばされ、亀頭全体が晒されたかと思うと、次には下げた皮で亀頭を刺激する様に包まれ、また"ムリュン"下げられる。 僕はそんなギナンの大きな手にされる刺激に、直ぐにペニスが爆ぜた。 ―……ぴゅ……ぷぴゅ! ぴゅるっ! ぶびゅ! ぶびゅ、びゅうううっ! 「~~~ふぁぁ、ふぁああぁ、ぁ、あぁ…………ぁ…………っ……ああっ!! あああっ……!」 僕のペニスの先端からギナンとの間に粘つく白濁が放出され、ギナンと僕の腹と胸、そして僕の顔を勢いのままに汚した。 そしてギナンは僕の射精が終わると僕からペニスを抜き、ベッドに横たえてくれた。 何となく……ベッドの平らな面積に安堵感をこみ上げさせていた僕にギナンが覆い被さり顔に掛かった白濁を舐め取ってきた。 「……シャル……。綺麗にしてやるな……ん、ん……」 「ん、ぎな……っ……。ふぁぁ、ぁん……」 顔、首、鎖骨、胸、臍……ペニス……。僕の放った白い液体がある部分を全てギナンは舐めとってく。 特にペニスは舐められる傍から新たなものを湧き出させるものだから、最後の"じゅるる"と吸われるまで時間が掛かってしまった……。 「……僕も、ギナンの舐める……」 そして僕はギナンに掛けた自分のを、ギナンと同じく舌で舐めとった。 ギナンと同じ順路で舌を這わす。ギナンは身体が大きいから、ちょっと大変……。 ペロペロしながら、最後に"ぐちぐち"とペニスの割れ目からギナンのミルクを強請ってみた。 すると上からギナンの視線を感じた僕は、顔を上げて彼に答えた。 「ギナンのみるく、好き。……まだ、残ってるよね?」 そして"にゅぅう……"と太い竿を扱けば、残滓がぷくりと出てきた。出た。望んだ『みるく』、だ。 僕は迷わず唇と割れ目合わせ、それを啜った。精はまだまだ入るからね。 「……んちゅ、ちゅる、ちゅ、ちゅる……」 そうしていたらギナンの手が僕の頭に伸びてきた。 「……髪は柔らかい猫っ毛で……"みるく"が好きだとか、まるで子猫だな、シャル」 頭を撫でられながらギナンに言われ、僕は本当は淫魔だけど…… …………今はそれも言いかと 「……にゃぁ」 と鳴いて、ペニス先端に新たに湧き出てきた『みるく』を"ぺちゃり"と舌で舐め取った。

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