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第13話 僕、淫魔です!-Ⅴ- -2-
そして、この戦地に来て初めて大きな討伐があった後、そんな忙しい中でも僕がリオから精を貰って上機嫌で陣営の外れを一人歩いていたら、戦士の風貌をした蒼白の三人の男に声を掛けられた。
全員、見たこと無いから、リオの傭兵団外の人物なのだな……。
「―……シスター、仲間が……一緒に来てくれないか?」
あ。これは……。申し訳無いのですが……。
「自分は最期を看取る資格が無いので……、他の……」
「他の聖職者を探している時間が……無いんだ。頼む。頼むよ、シスター……!」
「……う」
「もう、奴を……動かせないんだ。今は森の奥の小屋に一人寝かせて……う、ううっ……」
「……うぅっ」
「資格とか、関係無い! アンタ、"シスター"だろ? それで良いじゃないか!? ……仲間を……導いてやってくれ……。頼む……」
「……う―――! ……分かりました。連れて行って下さい……」
負けた。負けたよ……。
僕がそう返事をすると、明らかに三人は喜んで、早速に彼等の重症の仲間が寝ている小屋へ移動する事になった。
陣営を離れると近くに居た適当な人物に言おうとしたら、「そんなに時間が掛からないから言う必要は無いです」と言われ、手を掴れて陣営から出された。
それから森の中を、『男僕男男』な感じで移動中なのだが……実は結構歩くし、橋の無い幅広の浅い川を裸足になって渡らないと行けなかったり……何だか妙だ。
それでも目的地に歩いて行けば、ちゃんと着く訳で……。
小屋の扉を潜った時、やっと到着して安堵したと同時に、一人で陣営まで帰れないな……と不安になってしまった。
まぁ、帰りも案内を頼めば良いよね?
そして僕は薄暗い小屋の中を、見回した。
もちろん、僕を必要としている人物を確認する為でもある。だけど……
「…………あの、それで……大怪我をして、ぼ…私に最期の言葉を聞いて欲しい方は……?」
連れて来られた小屋は、硬そうなベッドが横並びに三つ置いてあるだけの簡素な場所で……。
その使用感はあるのに、その三つのベッドには……
誰も寝ていなかった……。
「…………トイレに行っているのですか?」
僕がベッドを見て眉を寄せてそんな感想を言ったら、後ろに控えていた男の一人が突然、派手に吹き出した。
「ぶッ!! …はははッ!!!……マジで騙されたンかよ、このシスター!」
「だ、だまっ!?」
「おー。俺等、アンタ等の"仲間"じゃなくて、"敵"だかんな?」
「どぉもぉ! 討伐対象の一部でぇーす!」
「う、そ!!!! ぎゃはははははは!!!!」
な、ななななななななな!?!?? う、ううう、う、嘘!?
言いながら、三人の内の一人が僕をあっさり取り押さえ、僕は立ち膝で後ろ手にされた。
後ろに僕の両手首を片手で押さえている男とは別な奴が、僕の前にしゃがみ話し掛けてきた。
残る一人は外を点検に行ったようだ……。
「……シスター、アンタ…さぁ? あの傭兵団の鬼団長の……リオと、……シてただろ? ン?」
「……!!!?」
み、みみみみみみみみみみみ、見られてた!? あの時感じた視線は本物だったんだ!??
「あのリオが自分のテントで寝泊りさせてる、奇跡のシスター、って俺等のなかじゃーもう……結構な有名人だぜ?」
「そうそう。"鬼神リオを骨抜きにしてる"って噂でもちきりでさ、"確かめる"事になったんだよ」
「…………確かめる?」
「そう。で、俺等がその使命をおって、こうしてシスターをここに連れて来たんだ」
「それにさ? よっぽど具合がイイんだろうなー、って。テントのコトを見て、俺は思ったねー」
「あ! 俺もー! ……外、見てきたけど、とりあえず誰も付いていてないぜー。ま、あの川でニオイ消しされて、少しは時間を稼げるだろ」
え!? 本当に誰も来てないの!?
……ううう……なら、この言いながらにじり寄って……来る……、この状況、どうすれば……?
僕が何かを思い付く隙なんか当然無く、あらかじめ決めていた男の行動が早いのは当然な訳で……。
「だからさ、俺等ともシて"確かめさせて"くれよ、シスター? ……ホラ、しゃぶれよ。男の、好きなんだろ?」
「……んぶぅ!? ン、ん、んぎゅ!? ……んは、は、ちゅ、うぅッ……」
僕は男の半勃起ペニスを突然、口内に突っ込まれた。
でもソコは淫魔な僕! 即・対応です!! 神対応しました!
舌でペニスをチロチロして、不安そうな上目で反応を窺えば突っ込んだ男のペニスの質量が上がった。
「……はっ! シスター、うめぇ……。リオに仕込まれたんか?」
「ちゅ、ちゅぶっ、ちゅうちゅう……ンちゅ、ちゅ……」
……や、そこは……淫魔としての基本性能の方が勝ってそう? あとは、慣れ? ん? でも、それって仕込まれた内に入る??
「ヤベ! もぅ、出る……!!?」
「ん、んちゅううううううぅううぅぅ!!!」
―びゅ、びゅるる、るるッ!!
わぁ! 本当に精液だ! せっかくだから、吸っちゃおう~~!
僕が嬉しくて"ちゅうちゅう"している上で、男達が「早えぇよ! 秒殺過ぎ!」「お前もシてもらえ!! リオが嵌るの、分かるぞ!」「ぎゃはははは!!!」とか言い合ってる……。
そして射精が終わったら男は僕からペニスを引き抜き、次の要求を……
「……んじゃ、口を"あ~~ん"ってして、中を見せてくれよシスター」
「……ん、ぁ、あ……ぁ~~ん……?」
僕は言われた通り、口の中に溜まっている精液を相手に見せた。
素直に僕が口を開いた事で、口内に独特な糸が出来、精子の青臭いにおいが漏れ出た。
舌の上でフルフルして……舌から流れて、裏まで満たされてきた。
……飲みたい。唾液と一緒になって溢れちゃう前に、飲みたいよ~。
"出せ"、って指示も無いし……もう、飲んでも良いかなぁ?
「ん、ぁ、あっ……。……んくっ、んっ」
「何だ? 飲んでンのか?」
「んく♪ んくッ♪」
上目使いで精子を飲み込み、数度頷く。だって、もう我慢出来なかったんです……。
「くそっ……すげぇ、可愛い」
「な、もうシようぜ?」
「だな!」
そして僕が精子を飲んでいる間に、離れていた三つの薄いベッドをくっ付けて一塊にした様で、僕はその上に雑に投げられた。
そして、投げられたショックから立ち直る前に仰向けにされて、上は万歳状態で押さえつけられ、下は肩幅に脚を広げられた状態で両足首を掴れて押さえ付けられた。
上下の男が下品な笑い声を漏らす中、最後の三人目の男が僕のスカートをたくし上げ、下着の両端をナイフで切って、剥ぎ取ってきたんだ!
ナイフで下着を切るなんて、反則! 最低!! ちなみに今のシスター姿の僕は、下着もエスト副団長の拘りの指示でシンプルだが、女性モノだ。エスト副団長の"清楚シスター服の中の下着も普通に清楚な物"な考えの下、僕はエスト副団長に討伐時の衣服類を全部用意された。
エスト副団長は、僕に女の子の格好をさせるの……つまり、"同性を女装させる"が大好きなのだ。ま、僕もこういうの結構楽しんでるけど。
ん? ま、まぁ? 話は別な方向にいったけど、下着を取られたって事は、こうなる訳で……
―ずるん!! ……ぽろん。 …………ろん。 ………………ん。 ………………。
「………………ぺにす……?」
「…………………………はい」
イエス! ペニス! ハロー! ペニス!! ……御静聴、センキュウ!!!
「こッ……の、容姿で、おとこぉ!? ……あ! あああぁ!? マジでペニス付いてんゾ!!?」
―くいッ! くいッ! くいッ! くい~~~~~ッ!
「ぃゃぁ……!」
ぅおおい! 急にペニスを摘まんで、そんなに引っ張るなー!! 平常状態で引っ張って伸ばすなー!!!
「……で、でも、こんだけ可愛ければ、さぁ……? お前がイやなら、場所、かわれよ! ……ごくっ……」
「あり、かもだよなぁ……。はぁ、はぁ……。いや、むしろクる。これは……あり、だ。……はぁはぁ……はぁはぁ……」
「………………」
僕を抑える上下の二人は、イケる口でしたか!
そして下着を切った奴も立ち直ったのか、三人で「俺が俺が」と言い争ってる……。
もー、なら、全員で来れば良いじゃん?
ならさ、僕の本当の姿を見せてあげるよ!
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