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復讐 2

「なっ…ちょっ、何してっ……!」 ぐっと肩を押さえられる。 鬱陶しい。 「うるさい」 「っ…!!」 なんか、すぐに黙るな。 やっぱり気分がいい、怯えた表情を見ると。 だんだん愉しくなってきた。 「ちょっと手伝ってやろうかって思っただけだよ」 「や、やめ…」 「だからうるさいって」 前を広げると、力なくだらんとした直のモノが現れる。 これからすることにドキドキした。 当たり前だけど勃ってない。 あの女だったら勃つんだろうけど。 ムカつく。 萎えたモノをぱくりと咥えた。 「ぅあっ…!」 直の上ずった声が聞こえた。 「ぅあっ」って。 ははは、かわい。 フェラをするのは初めてだった。 やり方なんて分からない。 想像しながらでしか出来なかった。 先端、裏筋。 舐めていくと、萎えていたモノはだんだん固くなっていって透明な先走りも流れてきた。 それを見てまた心臓がドキドキと鳴り始める。 「…んっ」 むわっとした熱気。 独特の匂い。 噎せそうなのに何故か止められない。 上を見上げると、直はぎゅっと目を瞑っていた。 男に舐められていることを受け入れたくないんだ。 受け入れたくなくて目を瞑って、あの女にされているのを想像しているんだとしたら。 ムカつくなんてものじゃない。 噛みちぎってやろうか。 咥えているモノに歯を立てると、「いッ…!」と直は痛みで目を開いた。 「…目、瞑るなよ」 そう言うと、何故か直の顔が泣きそうに見えた。 泣くんだったら泣け。 泣いて許しを請う姿もいい。 「は…ぁ……」 彼女を裏切るようなこの行為に泣きそう? 男にされて勃つ自分に嫌悪してる? 嬉しいよ。 もっと罪悪感に埋もれてしまえ。

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