9 / 24
第9話⚠︎
「ほらちゃんとこっち体重かけんと、そっちの足痛いんやろ?」
「ん」
普段見せない優しい表情をして、大学からの友人戸田 獅郎 は足を捻った僕を部屋まで連れてきてくれた。
「鍵は?」
「お尻のポケット.....」
「へぇ.....お尻触るけどセクハラちゃうからな?」
そう言うと戸田くんは僕の尻をひとなでした。
「あ、こっちやな」
もっと何かされるかと身構えていた僕は拍子抜けする。
あまり大声では言えないが、僕を女装に目覚めさせたのも戸田くんだし、僕の初めてだって戸田くんだ。
彼の言う通り僕らは親友だと思う。
でも、戸田くんと僕は身体の関係もある親友だ。歪な友情。
「開いた。ほら、靴脱げるか?」
「.....脱がせて」
入ってすぐのところに座り、自分で脱ぐこともできるが少し動かすのも痛いので足を彼に向けて手伝うように言う。
「.....なんやいやらしい言い方するなぁ。エッチな気分になってもうたやろ。スバルのせいやで」
「...んっ…ゃ...」
しゃがみこんだ彼は僕の靴を脱がせてくれるのかと思って力を抜いていたので、突然の強引なキスに驚き、息する間もない。
「ちょ、ゃ.....戸田.....くん.....獅郎!.....んっ」
「今日はしないつもりやったのに.....煽ったのはスバルやで」
「...んぅ.....ぁ...」
からだが彼のキスは気持ちいいと覚えている。
反応してしまった僕のものを彼が程よい力加減で握り込んだ。
「.....んっ!ぁ.....やだぁ...」
「足痛いのにごめんな。でももう我慢できひんから.....スバル、ベッド行くで」
素早く僕の靴を脱がせて自分も脱ぎ、キスの余韻に浸る僕を横抱きにすると寝室まで連れていかれた。
ともだちにシェアしよう!