俺が、君のにキスをしたら、すごくびっくりして、身体を強張らせた。背中を丸めて、脚が、太腿が震えて、すごく緊張してる。大丈夫だよ。ねぇ、日向。 「伊都っ、ぁ、やぁっ……ンっ、んっ、もっ」 　君と、すごくやらしくて、恥ずかしいくらいにエロいことしたいのは、俺もなんだから。俺たちがしてるのは、セックスなんだから。 「あっ、ン、ダメ、伊都、ダメっ」 　だから、強張ったりしないで。そのまま、開いて見せてよ。日向のやらしいとこも全部。 「日向」 　甘い日向の声に理性がトロトロになりかけながら、ローションを馴染ませた指で君の一番弱いところを抉じ開けた。 「あっ、っ……ン、ぁっ」 「日向、苦しい？」 　フルフルと頭を振っているのが見えたから。そのまま、また君のそこにキスをする。 「んんんっ」 　指で、奥を割り開いて、ほぐして、柔らかくなるようにって。 「ンっ……ん」 　日向が力を緩めて受け入れてくれるのが、なんかちょっと嬉しくて。ふたりでしてる前準備も愛しくて、幸せで。 「あっ、んんんんっ」 「声、出して？　そのほうが柔らかくなるから」 「ン、あっ、あっン……伊都っ、も、伊都っ」 　君の指がぎゅっと俺の頭を抱え込む。そして口の中で君のが一層硬くなって、ちょっと舌でなぞるだけでも震えてる。気持ち良さそうに、ピクンって、揺れて、頬の内側にその先端が触れる。擦りつけたそうに腰が浮き上がって、小さく上下にくねるのがやらしかった。細くて白い腰が舌に合わせて揺れてる。 　力を込めて、何かを堪える白くて柔らかいお腹、ツンと尖って、さっきチョコと一緒に味わった乳首。どれもエロくて、可愛いけど。 「日向、まだ、イかないで、もう少し」 「や、そんなのっ、無理っ、気持ちイっ」 　イっちゃダメって言われて素直に我慢して、手の甲に自分の歯を立てる君がエロ可愛くて、たまらない。ゾクゾクして、理性飛びそう。 　唇でたくさん締め付けながら、日向が腰を動かす度に吸ってあげて、そんで、舌でなぞって先のとこを舐めて。 「あ、やぁぁっ、伊都っイきたいっ」 　前立腺を内側から刺激されて、増やされた指で中を掻き乱されながら、君が気持ち良さそうな悲鳴をあげた。 「あぁっ！　…………ン」 　ギリギリのとこ。君がもうイっちゃうギリギリのところで、中がうねって、指に吸い付くみたいになったところで覆い被さった。 　火照った身体、快感に浸って、やらしいピンク色に染まって、今どこにキスをしても喘いじゃうくらいに感度がすごくなってる日向の頬が、マカロンみたいに綺麗な色をしてた。 「入れるよ？」 「あ、ンっ」 　その頬にキスをして、ゴムをつけて、そのまま。 「あっ、伊都っ……ぁ、あああああっ……ンっ」 　そのまま君に包まれる。 「っ、日向」 　君が俺に抱き付きながら、射精した。 「……ぁ、ン」 　余韻がすごい。君の中がうねって絡み付いて、熱くて、気持ちイイ。 「伊都……」 「？」 「……いて、動いて」 　白い手がベッドをまさぐった。そして、端に置いてあったトリュフをひとつ指で摘む。口に咥えて、そのまま俺の首に手を伸ばして、引き寄せて。 「……食べて」 　甘い声、チョコ味のキス、スポンジケーキみたいに優しい肌、シロップみたいな君の液と、あと、ずっと味わっていたい、君の中。 「あっ……ンっ、伊都っ」 「日向、中、トロトロ」 「ん、だって、気持ちイ……奥」 　ごちそうを食べてる時みたいな満ち足りた幸福感のある、君とのセックス。 「あっあぁっン」 　腰を突き入れると、気持ち良さそうに孔の口が俺を締め付ける。ズチュ、ズチュって響く蜜音。背中に快感が走って、そんで、君の中を掻き乱してしまう。 「あっ伊都ぉ」 　肩が、膝小僧が、いっそう濃いピンク色になっちゃうんだ。色白の君は気持ちイイ時がその肌の色でもわかる。 「伊都、俺で、たくさん気持ち良くなって？」 　普段、可愛くて優しくてけっこう気さくな感じの日向の。 「あっ、ああああっん、伊都のが、ぁ、ビクンって」 「っ」 　日向のこんなやらしい姿。 「伊都、好き」 「っ……」 「大好きだよ。ぁっ……ン、またビクビクって」 「するよっ、だって」 　腰を激しく動かした。濡れた音立てて、君の中を突いて、引いて、その抜けるギリギリでもの欲しそうに名前を呼ぶ日向の奥まで一気に刺し貫く。 「ひゃあああっンっ、ぁっ……ン、すご、い、奥、いっぱい来てる」 「っ」 「気持ちイイっ、どうにかなっちゃうよ。あっ……ン」 　君を抱きかかえてそのまま上体を起こした。 「あああっ」 　自分の体重でより深くまで俺を咥え込んで、そんで、嬉しそうに、俺の頬を両手で包んで、笑うんだ。 「嬉し……」 　中がキュンキュン締め付けてる。俺のにしゃぶりつくみたい。吸い付くみたいに、君の中が俺を扱いてくれる。 「伊都の全部、独り占めしてるみたいで」 　根元まで全部君の中。俺の……全部が。 「もう日向のものだよ」 「っ」 「俺の全部」 「あっ、ン、ぁっ……」 　下からゆっくり突き上げた。ローションでぬめる孔をペニスで深く突いて、奥まで俺が君の中を独占して。 「あっ俺の、伊都」 「そうだよ。全部、日向のだよ」 　トロンと濡れた瞳は綺麗でやらしくて、貪るように深い口付けで、身体で全部で絡まってこんがらがって、もう解けないくらいに。 「あっ、あああっ」 「日向」 　激しくして欲しそうに腰を揺らすお尻に手を添えて、そのまま誘われる奥までペニスの切っ先で貫いて。 「ああああっン、イっ、伊都っ、伊都っ」 　引いて、また深くまで入って、奥まで抉じ開けて。 「あっ」 「日向」 　ぐちゃぐちゃで、やらしくて、スケベで、でも――。 「あああああっ、……ンっ、ん」 　甘いお菓子を口いっぱいに頬張った時と同じくらい幸せな、セックスだから。 「あっ、伊都の、中でビクビクしてるっ」 「だって、日向が俺にすっごいことしてくるんだもん」 「！」 「気持ち良すぎ」 　おかわりしたくなっちゃうんだ。 「伊都……もっと」 「ン」 　ねぇ、気が付いた？　君の体温が俺に移って、あんなに冷え切った指先まですごく。 「たくさんしよ。日向」 　すごくあったかくなった。