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円団【痴漢】
攻 モブ
受 雅季(まさき)
気がつくと乗車した電車の隅にまで追いやられていた。
満員電車だが今日の密度は半端ない。
隣に立っている男の息遣いまで耳の傍で聞こえる。
それにしても、ちぃとうるさ過ぎる。
ハアハアとする息が荒くて耳障りだ。
今日はヘッドホンもしていないので、余計にそれが激しく耳に響くのかもしれない。
ちらりと遠くに視線を向けると、人口密度が高いのは俺の周りだけで、ほかの場所はいつもよりも空いているようだ。
場所を移動しようとすると、すいっと肩を入れられて通り道を塞がれ、背後に立っていた男が俺の尻をぐいと掴む。
ふざけるな。
顔を向けようとすると首根っこを抑え込まれ、前に立つ男にゆっくりと股間部分を撫でられる。
こいつらグルかよ。
気がついた時にはずるりと下着ごとズボンを下ろされ声を出して怒鳴ろうと口を開いた。
瞬間。
「今声を出したら恥ずかしいのはアンタだぜ。露出狂だと、コッチが供述してやるよ」
途端に恐怖が勝り声が出せなくなり息を飲むと、ゆるい手つきで晒された肉竿を上下に動かされる。
敏感な場所をありえない場所で擦られる刺激に、知らずにたちあがってしまい、じくじくと熱をもってくる。
やめて欲しいのに、知らずに腰がぐらぐらとしてしまう。
「こんなことされて腰を振り始めるとか好きモノだな。顔に似合わず」
ぐちゃぐちゃと水音がもれていた俺は背後の男に凭れ掛かるようにして身を震わせる。
ヤバイ、このままじゃ。
ここで、出しちまう。
「コッチも好きになれんじゃね」
するっと液体に濡れた指先を挟み込むように尻のはざまへと滑り込まされ、びくんと身体が跳ねる。
あまりの恐ろしさに思わず前に立っている男の肩を掴むと、一気に指が内部に入り込み全身に引き攣るようや痛みが走り、悲鳴をあげそうになる口を手で塞がれる。
指が口内に入り込みぐにぐにと舌を摘みあげられて、擦りあげられる。
脳みそまで溶かされるような熱が発してくる。
ここがどこかさえ忘れてしまいそうだ。
ピチッと音がなり、股間の一物がキツく指先で締め付けられる。
ぎちぎちと内部を擦られてイきたいという切迫した感覚に焦らされる。
「イきたいか」
問いかけに頷くと、ふっと口元だけで笑う声が聞こえる。
「車内でイくわけにはいかないよな。次の駅で降りるぞ」
囁く言葉に俺は逆らうことも考えつかずに、頷き電車の扉へと引きずられるように向かっていた。
【完】
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