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レンタル2【NTR】

受 秋(とき) 攻 雅哉(まさや) もうこんな関係は嫌だと何度も別れを告げたのに、その度に雅哉は、俺を他の男に抱かせては許しを請わせてなしくずしになっている。 今日こそは本気で別れようと、呼び出されたBARへと向かった。 雅哉のことは、自分の欲を抑えられるくらいに好きだったが、それは雅哉にだからであり誰でもいいわけではない。 BARの扉を開くとなんだか甘ったるい香りが漂ってくる。 あたりを見回して雅也の姿を探すと、カウンターのスツールに座りグラスを傾けている見慣れた綺麗な体のラインが目に入った。 最初はとても優しくて気さくで、そして大人な男だと思い次第に心を惹かれたのは、2年も前のことだ。 「ごめん。待ったか」 声をかけると、振り返って首を横に振って座れとばかりに横のスツールに視線を落とす。 「いや、そんなに待ってないよ。トキ、改まって話とか言われたら、思いつくことはひとつくらいしかないんだけど、さっそく聞こうかな」 静かな声で告げる雅哉は、俺の真意は察しているかのようだった。 「あ、ああ。まずは、俺もコークハイ頼もうかな」 バーテンダーに告げて、スツールに腰を降ろしてカバンをカウンターの下に置く。 緊張しているからか、頭に血が回らなくなってくるような痺れを感じる。 バーテンダーが、カウンターにグラスをカタリと置くのを手にして唇を濡らすようにして少し飲み込む。 雅哉の綺麗な指先が、俺の頬に軽く触れて顔を覗きこまれる。 薄い唇も何もかも理想に近かった。 くらくらしてくるような感覚に頭を軽く振って、グラスを飲み干す。 じんわりと広がるアルコールの熱に、深く深呼吸をする。 「雅哉。俺はもう、おまえに付き合いきれないよ。悪いけど.......」 その先の言葉を続けようとするが、唇が震えて声がでなくなる。 「どうしたの?トキ」 ひどく優しい表情を浮かべて微笑む雅也に、俺はぞくりとして息を飲み込む。 ガチャン 激しい音をたてて、手にしていたグラスが滑って床に落ちて破片が飛び散る。 ちからが、はいらない。 「悪いけど、別れるとでも言うつもり?」 俺の言葉を見越したような口調で問われて、指先で摘むようにゆっくりと顎をとられる。 ぐにゃりと視界が歪んで、雅哉の顔がぼやけてくる。 「そんな悪いことを考えるようじゃ、もう自由にさすてあげられないね」 遠くに聞こえる雅哉の声とわんわんと周囲の雑音が耳鳴りのように鳴り響く。 「結構催淫アロマって効くものだね、マスター。みてよ、もうこんなに男が欲しいって顔になっているよ」 「いいところから仕入れたので。鼻栓は必須ですけどね」 バーテンダーの答えに店ごとグルなのかと思った時には、全身から力が抜けてしまい、抱きとめられた雅哉にベルトを引き抜かれる。 ずるりとズボンを下着ごと引き抜かれると、すでに勃ちあがった欲を撫でられる。 「.....や、め.....っ、ヤ.....ダ、雅哉」 上のスーツは脱がせないまま、下半身だけ露出した中途半端名格好のまま、くるりと客のいる方にスツールを回されてさらけ出される。 「俺から離れるなんて、許さないよ。トキ.....、お前が悪いんだ」 耳元でささやかれる言葉は甘く響き、雅哉は俺の背後にまわり脚を開かせた。 →次のページに続きます

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