｢ようすけ...｣ 左手を俺の頬に添えて、近づいてくる冬真の美しい顔。 えっ？キス？キスですか？冬真さん... 突然過ぎて…ドキドキMAXだよ。 ｢おべんとう...ついてる...よ｣ 冬真は俺の頬に付いた米粒を摘まみ、それを口にし、微笑んだ。 ヤバい...これはこれでドキドキMAX... 2016.12.17 *********************** 冬真の綺麗な顔をまた近くで見たくって、ほぼ毎日わざとらしく顔に米粒を付ける。 ｢ようすけ。｣ 割りと強めに俺を呼ぶ声。 とうとうバレたのか？ズゲー怒るのかな？ ｢わんぱく君じゃ…ないんだから...｣ クスクス笑って、冬真はいつものように米粒を食べた。 ズゲー綺麗！ズゲー可愛い！ 2016.12.18 *********************** 今日は冬至。 店の常連さんから頂いたかぼちゃの煮付けを共に食し、湯船に柚子を４つ入れた。 どうか...冬真が風邪を引きませんようにと祈りを込めて... 2016.12.21 ************************* 柚子湯にしたことは冬真には内緒。喜ばせたいからね。浴室に柚子の香りが立ち込めた頃、俺は冬真を風呂に誘う。 「今日は一緒に入ろうか？」 その言葉で首まで真っ赤かの冬真。スゲー可愛い！そう思ったのも束の間、返ってきた答えは… 「Hなことしないでね。」 純粋に二人で季節を楽しみたかっただけなんだけどな。 2016.12.21 ************************** 「おふろぽかぽか...いいかおり...」 風呂上がり、自身の手を鼻に近づけクンクンと柚子の残り香を楽しむ冬真。やっぱり笑顔が一番可愛い。 「ようすけ...」 「うん？」 「ゆずゆ...ありがと。ぼく...うれしい。」 「いや。こちらこそありがとう。」 その笑顔だけで充分さ。 2016.12.22 ************************** お景さんの和食屋の消耗品の仕事が決まってすぐ、俺は冬真専用のパソコンとデジカメを購入した。連絡ツールや記憶媒体として絶対に不可欠だから。購入してしばらく、冬真が意外なことを言い出した。 「ねえ、ようすけ。ぼく、ツイッターしてもいい？」 えっ...？何で？ 2016.12.28 *************************** 「何で？どうしてTwitter？」 「ツイッターなら...ほんみょう...かくせる...きまったひとだけみられる。ぼくがげんきなこと、ようすけとまいにちいっしょで、とてもしあわせ、たのしい、みんなにおしえられる。ねっ、いい？」 あっ、ヤバい...きゅんきゅんが止まらない... 2016.12.28 *************************** 冬真のツイッターはなかなか面白い。言うならば、ちょっとした画像付き公開日記といったところ。普段なかなか本音を言えない冬真だけど、ここでは素に近いみたい。ここをチェックするのが、最近の最大のお楽しみ♪ 2017.1.14 ***************************** 冬真のツイッターの面白さの一つは、フォロアーさん。年齢も住んでいる場所もバラバラだけど、全部知ってる顔ばかり。皆どれだけ冬真のこと可愛いんだか。…って、昨日までなかった名前発見！『あけみん』って…誰？ 2017.1.14 ****************************** 『あけみん』の正体はあけみさん。 冬真可愛さと、冬真のツイッターを自慢げに見せるお景さんへの対抗心から、ツイッター始めたみたい。辛辣な言葉を口にしながらも、スマホ片手に奮闘する姿が目に浮かぶ。皆、冬真の可愛さにメロメロなんだよなぁ。結局。 ☆書き下ろし ****************************** ぶぅ… 「いい加減機嫌直せよ〜」 迎えに行った幼稚園の教室から出て来た時から、すっかりご機嫌ななめの冬葉。 ぶぅ… 「そうだ！アイスでも食って帰る？」 「たべたのバレちゃったとき、しんちゃんにおこられるのは、なおくんだよ？」 「う〜ん…」 「イヤでしょ？」 「うん。嫌だ。」 2017.6.18 *************************** 「もう機嫌直せよ。良いじゃない！主役だろ？」 「でも、おひめさまだよ〜ふゆくん、おとこのこなのにさっ。」 今度の幼稚園のお遊戯会、主役のお姫様役に満場一致で冬葉が選ばれた。ご機嫌ななめの理由は、まさにこれ。でも、冬葉は冬真さん似だから、選ばれた理由もあながち分からなくもない。 2017.6.19 ***************************** 「お姫様は冬葉が良いって、皆が言ったんだろ？それって結構スゲーと思うけどな。それに、俺は見たいよ！冬葉のお姫様。絶対可愛いに決まってるし。」 「でも…ふゆくん、やりたいやくがあったんだもん。」 「何？」 「うさぎさん…びょんひょん…ってさ…」 う〜ん… それはそれで見たいかも… 2017.6.19 *******************************