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第5話 『不安』は俺にだってある。

賭といっても……ただ叶にその気、今セックスする気ががあるかを試したかった。 まぁぶっちゃけ夜中の不安を取り除きたいだけなんだけどね。 叶は今の俺で満足してる? 今の……俺とのセックスで叶は満足してる? ………マンネリ化してない? つまんないって、叶は思ってない? ただ聴きたいだけなんだけど、叶は遠慮がちだから多分言葉にしないから直接身体に聴こうと思った。 叶がトイレに行ってる隙に俺は叶んちの一番偉い執事に、何が聞こえても叶の部屋から俺か叶が出てくるまで知らん顔してて欲しいんですが……と俺はお願いした。 「杉原さまは……叶さまの嫌がることだけはされないでください」 この人はやっぱし人間が出来ている人だった。 (叶の回りは、みんなこんな優しい人が沢山いたら良いのにね?) ……いっちばんサイアクなのは『恋人』の俺かな? 叶がセックスの『合意』を出してくれることばかり考えてる俺。 こんなことばかり考えてたらいつか『捨てられちゃったり』して! やっぱり試すのはやめておこうかな……。 なんて、やめれるはずがない、俺は不安は即座に除かないと気が済まないタイプだから。 俺も叶の部屋に入る前にトイレを借りて気合いを入れてきた。 こうして……俺は叶の部屋に招かれた。

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