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第9話 『可愛い』直向きなキミ。

俺は高揚した灯が消えないうちに遠慮なく叶の首筋に食らい付いた。 ……と言っても、舌を遭わせたり…マーキングを始めようとしただけなんだけど……、 「まっ待ってください……」 「やーだ、待てないよ?」 どうやら叶には準備が出来ていなかったらしい、すぐに身体を捩らせた。 「先輩……っ」 しょうがない、俺は少しだけ叶に時間をあげることにした。 俺は叶のブラウスのボタンを両手で開けながら待っていたら……。 「……何時もと先輩が…違うので……私が嫌になってしまったのかと思いました……」 か細い、弱々しい声で叶がぽつりと呟いた。 (……なんだろうね、この可愛い生き物) 183cmの俺からしたら165cmの叶は小動物だけど、この可愛さは小動物を通り越して…手を出しちゃったら親猫から猫パンチを食らわせられるから手を出せない『イケナイ』もの……弄り倒したい『仔猫』。 俺は挿入る前からこんなに興奮したことはあるだろうか……。 ブラウスのボタンは外した……あと外すのは『理性』だけ。 俺はブラウスをわざと捲らないように正面から手を入れたら、叶の身体がビクリと反応する。 ただそれだけなのに、叶の顔は熟したリンゴのように紅い……。 「まだまだこれからもなのに、そんなに俺を煽らないでよ?」 ……軽く苦笑いすると、揺れていた叶の視線は俺に集中する。 叶に俺は見られている、そう確信したらちょっとだけ……弄りたくなった。 視線は叶の『綺麗』なビー玉のような目から離さずブラウスをずらすと……俺の視野内の隅にある桃色の乳首が確認できる。 ……触れる前は桜色をしている叶の乳首が桃色に変わっているのか、それはさっき俺が摘まんだからだろうね……イヤラシイ。 まだ叶の視線は俺の顔に集中していて、俺は叶の目を見たまま胸に……乳首をカンで捕らえ口に含む。 「ンぅ……」 敏感な叶の視線が外れる……それは想定外、というか予想していた。 「視線、外されちゃうと……何するか分からないよ?」 『煽り言葉』は叶にはちょー有効的な技で、いつもすぐに罠にハマる。 今回も罠にハマってくれたらイイね……? 視線は外さないで舌で舐めて、もう片方の乳首も空いている片手で攻めた。 叶は息を乱して耳まで真っ赤にして、 「ン……いゃ……っ…」 ………身を捩らせながら俺に視線を向けていた。 (ホントに……可愛いや) 直向きな叶が可愛くて、可愛くて……仕方がなかった。

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