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第99話 玄夜の宴 -3-

「着物がどんどん乱れていくな、ビャクリ」 「な、なら、早く帯を解いて脱がせて……んッ……はぁ……はぁ……」 「このまま乱れてるのも良いよ」 「……汚れるぅ……」 「……確かに、ここをもうこんなにさせて……汚れるな?」 「……ぁッ! ……あ……!?」 布越しに柔々とペニスを包むように揉めば、じんわりとした温かい湿りを感じ始めた。先走りが溢れ始めたのか。 そこで俺は下着の脇から先走りの反応を示したビャクリのペニスを取り出し、露出させた陰嚢に吸い付いてみた。 「んぁ!? ……そんな、す、すったら……!」 舌でクリュクリュと中のしこりを軟く攻める。はぷはぷと緩く甘噛みをしてやれば、ビャクリからやや怯えながらも善がり震える声が出始めた。 「ん! ぁ! ……ア、サヒ! ぁ、あ!」 大きく開脚させ、太股を押さえつけ陰嚢を楽しむ度に甘く苛めてみれば、ビャクリはヒクヒクと腰を上に揺らしながら透明な液体の量を増やした。 タラリタラリと先端から伝い落ち始めたそれを、陰嚢から上へ裏筋をなぞる様に何度も舐め取ってやる。だけど、湧水の先には舌で触れない。紅く細かな膨張を繰り返す部分に達する前に、再び根元に舌を戻すのだ。 「ん、ぃ……あッ、ぁ……う! し、舌ッ……?」 「うん、ビャクリの温かいの舐めてる」 舌で皺や血管の浮き上がりを楽しみながら、俺はビャクリのペニスを堪能しているのだ。 「そ、そん、な……」 「ふふ、でも、ここを一番舐めて欲しいんだろ?」 「…………!?」 そう言ってから温かな液体が溢れ出るその場所を、尖らせた舌先でグリグリと無理矢理侵入する様に荒く舐め掬う。 先端の穴から差し込まれた舌の動きに、ビャクリが嬌声とともに腰を上に強く浮かしてきた。上からの力と下からの力の合わさり、舌先が強制的に内側を更に抉る。俺はその時、穴の内壁を好きに舐め動いた。 そこから舌を抜いてやると、先端の穴は一時だが、普段よりも口を大きく開いてコポコポと新たな透明を湧き立たせていた。 弄った先端から出来た透明な糸を舌で掬い取りながら、最後は親指の腹で口元を拭うと、ビャクリが眉をやや立てながら紅潮した顔で俺を緩く咎めてきた。 「そ、そこ……は、そんな風に……広げちゃ……」 「じゃ、他は良い?」 「え……ほか……」 言い掛けたビャクリの答えを待たずに、俺は身体で彼を上から覆い、対面する形をとった。 視線を絡ませて"ニコリ"と笑顔を落としてから、俺はビャクリの薄目の胸の突起に指を絡める動きに対しビャクリは俺の腕に手を置いてきた。咎める意味合いが無いその手は、ただ俺の腕に縋って存在していた。 そして今度は両の乳首を親指の腹で潰す様に押し上げ擦ると、俺を掴む手に力が篭った。だから、グニグニと押し潰す行為を繰り返してそこに刺激を与えてやる。 「はッ……あ、ぁあ……ぁ……」 すると、身体仰け反らせてると同時に尾を震わせながら、ビャクリの荒く熱の篭る声が周りの空気に溶け始めた。 俺の行為に少し涙を湛えた瞳で俺を睨みつけてくるが、すぐに与えられた快楽に瞳を閉じて、代わりに薄く開いた口から細い嬌声が零れ出てくるのだ。 そして、覆う俺の腹辺りに濡れそぼる熱い立ち上がりが、溢れる液体を俺に擦り付けていく。 「ビャクリ……」 「ん~~」 「ん、ん……」 口内に舌を這わせて、ビャクリの犬歯を舐める。さすが人より鋭く感じる。 唇でお互いを求め合っていると、ビャクリがそっと俺の着ている着物の上半身部を開き、下に引いた。その事により開け放たれた上半身の裸身の前方に、"ツ……"と彼の指先が彷徨を始めた。 俺はそのまま、彼の指の動きに合わせて着ている着物を脱がされていく様を楽しんだ。 やがて上半身が露になった頃合を見計らって俺はビャクリに質問してみた。 「……次はどこを広げて欲しい……? ビャクリ……」 俺の言わんとする質問に、ビャクリは目を一瞬見開いてから、俺の下から抜け出して背面に立ち膝に姿をしてきた。艶やかな尾が上に上がっていき、眼前に閉じられた双丘が現れた。 そして俺を一度見返り、ゆっくりと動作で四つん這いに近い格好をして下着の布を片側に寄せてビャクリは、自ら尻たぶを開きヒクつくアナルを曝け出してきた。 開かれた股の中央には、後ろからでも彼のペニスが膨らんでそそり立ち、先程まで弛んでいた布に先端が僅かに引っ張っているのが見て取れる。 「"ここ"を、広げてくれないか……。……ほ、欲しい……んだ……」 「……自分で丸見えにしてヒクつかせて、エロい格好だなビャクリ。自分から言うなんて偉いから、撫でてやろうな」 そう言いながら俺は、股下から指でビャクリのペニスの先端を布越しに押す様に撫でた。 「あ、あ!? そこを、撫でて…………!?」 「こっちも涎が出てきたぞ?我慢できなかったのかな?」 「で、出来ない……アサヒ、出来ない……!」 「そう?」 「あ、ぁ……!」 俺はそう確認しながら、彼のペニスを引っ掛かっている布から解放し、先端を親指の腹で直に撫でた。指の動きに合わせて、"ぷちゅぷちゅ"とした水音が溢れ出る。 「い、あ、あ、あ……!」 ビャクリの嬌声を聞きながら、俺は彼を撫でながらその手を溢れる液体で濡らした。 十分濡れたと思ってから、ビャクリを四つん這いから対面に立ち膝の姿にもってきた。 そしてから、ヒクついているアナルに先程ビャクリのペニスで濡らした指先を一本あて、掌側を上面に付けた。 「じゃ、俺のこの指を自分で入れてみろよ」 俺のこの言葉にビャクリは一瞬、ピクリと肩を震わせて俺を見たが、次の瞬間には俺の指をアナルに押し当てながらゆっくりとした挿入で俺を受け入れ始めた。彼の内側の熱が俺の指に伝わってくる。熱い……。 「……はぁ~……はぁ、はぁ……は……んッ……くぅう……う~~……ぅ……」 ―……ちゅぶぅ……ちゅぶ……ちゅぅ……ちゅく…… 「ん、ん、んッ……! 指……アサヒの……は、入った……。う、動かして……良い?」 「ああ、俺の指をビャクリが動かして良いよ。好きな所、教えてくれよ」 「ぅ、ん……こ、ここ……好き……強く、して……。ぁ、は、ああ……ッ」 ―……ちゅぐッ……ちゅぐぅぅ…… 「~~ぅう~……あぁッ……!」 俺の指を内圧でヒクヒクと締めながら、ビャクリは瞳を閉じて指を行き来させる行為に没頭し始めていた。

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