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第129話 睡下の蛇達 -2-
「―……だ、出したし、もッ、もう、チェックは良いだろ?」
「ダメだ、ケイ。ケイは直ぐに手で隠そうとするから、後ろで縛ってしまおうな」
「え? ぁ、や……!」
「よし、これで更にチェックし易くなった」
「あ、ぁあ……ッ! そこ、広げないで……ぇ! また、感じちゃう……」
―くちゅ、くちゅ、くちゅん……!じゅる……じゅるる……
「ケイのが溢れてくる……」
「スゥ……! ひ、ぁ、あ! あン、あッ、ぁぁあ……ッ!」
溢れ出てくる液体をスゥはぺちゅぺちゅと直ぐに採取し始める。
ケイはその視覚と状況に煽られ、ペニスから新鮮な先走りをスゥに与え続けた。
そしてやがてケイは後ろ手に縛られた手を密かに双丘の割れ目に沈め、その先にある小さな窄まりに興奮にやや震える指先をゆっくり埋め始めた。
前はスゥに好きにさせ、後ろは自分で好きにする事にしたのだ。ケイはスゥに煽れて、生まれる甘く獰猛な疼きに我慢できなくなっていたのだ。
この前後の攻めに、ケイ自身が結局逃げ場を無くし、「は、ぁ、ぁん、ぁ……ん」と更に甘い声を出し始めたのを、スゥは聞き逃さなかった。
よく耳をそばだてれば、"クチュクチュ"とした水音がケイの後ろから聞こえてきた。
ペニスから流れ後ろへ伝う自分の先走りとスゥの唾液を潤滑油代わりに、ケイはアナルを弄り始めたのだとスゥは推測した。
「何だ、ケイ……欲しいのか? 後ろ、弄ってるだろ」
「……ぅ、うん……ほ、ほしぃ……。スゥのペニス、ほしぃよぉ……」
スゥの言葉にケイは蕩けた声と表情を向けた。
「そうか。そんなに俺の欲しいってストレートに言ってくれるのか。可愛いなぁ、ケイ」
「スゥ……早く欲しい……」
「はは……良いけど、な。ケイ、このまま俺のを舐めて準備、してくれよ」
そう言うとスゥはケイの左頬に己の半勃ちのペニスを押し当て、唇の先に移動させた。それに合わせて、スゥの先走りの透明な液体がケイの肌に軌跡を描く。
―チロッ! チロチロチロ……ちゅぴ、ちゅぷ……ちゅぷ……
「ぁ……う……。ンンぅ……う……ぅ、う……。は、はぁ……は……ん~~~ぅ……!」
「そうだ。手を使わなくても上手いじゃないか、ケイ。気持ち良いよ……」
「はぁ……は……ぁ……うれひ……ぃ。スゥの……だいすきぃ……」
「はは、いつもだが戦闘の時とは随分かけ離れた表情をするな、ケイは……」
「ん、んぷ……んぁ、あ……」
「―……チェックは……まぁ、良いか。お前とイチャつく口実だしなァ? ……実際、お前は良い匂いしかしないよ、ケイ」
「本当? ……スゥ……」
確かめる様な視線をスゥに向け、ペニスから口を離したケイに、スゥは微笑むと彼の向きを正面から背面に変えた。
「ああ、本当だ。じゃ、ケイの準備の成果を見ようかな」
「う、うん……! スゥ……俺……の……早く見てぇ……」
そう言いながら、ケイは二本の指をアナルから"ちゅぽん"と抜いた。
そして蕩けさせたアナルが見える様に尻をスゥへ向けて突き出し、ケイはスゥの次の行動を待った。
スゥはそんなケイの柔くしたアナルの具合を指先でゆっくりとなぞり、触るとヒクヒク動くその様を目を細めて楽しみ、確認していった。
「こんなにトロけさせて……それに物欲しそうにヒクヒクしてる……」
「……ん……」
スゥの言葉にケイは、短く答えて更に尻を揺らして誘った。
揺れる尻のアナルは未だスゥの指が撫でており、ケイの期待はもどかしくも高まる一方だ。
そしてそんなケイの様子にスゥは自分のペニスを両手で僅かにすき、先走りをわざとクチュクチュとすく手に絡めた。
「…………でも、開き足りないな? ケイの指は細すぎる」
―ぎゅ、ちぃいいいぃ……!
「え……? ぁ、あ! く、ぁ、あああ…………!?」
スゥはケイにそう告げると、彼の二本の指分だけ解されているアナルに、左右から自身の先走りで濡らした両手の親指をめり挿した。
「ケイ、ほら……せめてこの位は余裕じゃないと」
「ひ、ひぁ! あ、ああ……!!? 俺ッ、のがスゥに広げられて……!? ん、んく……! は、はぁ……は、はぁ、はぁ!」
そう言いながらスゥはケイのアナルを指を出し入れするのではなく、挿し入れた指を内部で動かしてさらなる解しにかかった。
グチグチと指で解し、親指を使い左右にアナルを広げて"くぱくぱ"と幾度か具合を確認する。
その刺激にケイのペニスは熱を溜め始め、それは自然に腹に擦りつく位の立ち上がりを見せていた。
「……よし、これなら大丈夫かな?」
「す、スゥ……! はぁ……はぁ……」
「ほら、ゆっくりと……俺を楽しめ、ケイ」
「…………ぁ、あ……! ~~~~!」
―ズッ……ズズズ……ズリュ……
「~~~スゥのぉ……キて、るぅ……。ぉ、おれぇ……! で、ちゃ……ぁ。で、出ちゃう……でちゃぁ……、あ……ぁう~~~……!! んぁああッ!」
―……ぶびゅ……! びゅるるッ!!! びゅる、る、る!
スゥの挿入とほぼ同時に、ケイのペニスの先端から後方からのスゥによる熱の挿入に負けた白濁が迸った。
そしてケイの言葉に答えずにスゥは彼をそのまま射精させながら、深く己の猛るペニスをケイの奥へ突き刺す為に進み続けた。
やがて根元までペニスを挿入し終えたスゥは、今度は突発的な吐精を終えたケイのペニスに指を這わせ、残滓を搾り纏わせゆっくりとすき始めた。
ケイの余り気味のペニスの皮を使い、"ぷりゅぷりゅくちゅくちゅ"と皮でオナニー行為をしてやる。
そんな吐精をし終えたばかりのまだ敏感に張り詰めた紅色の先端を、スゥの手と自身の皮で攻め立てられ、ケイはだらしなく涙と涎を流し善がり始めた。
「スゥ、スゥ……それ、ダメ……! 後ろも前も……気持ち良過ぎておかしくなる……!! ぁ、ああッ……! カリ下をそんな擦って……。ま、前からので……俺、壊れちゃう……!」
「これ、で、またイくのか? 俺のペニスは今はケイの中に収まったばかりなんだが?」
「……ッ! ……りょ、両方、から、で、あたま……おかしくなりそぉなんだよ……!! 全部、スゥが俺に"気持ち良い"を、くれてるじゃないかぁ……! はッ、はぁ、はぁ……! あ、あああ……ッ! ぅああ……あ!」
「……そうか。なら、今から俺のでいっぱい善がり啼け、ケイ……!」
そうケイに言い放つと、スゥはケイの興奮に震えるペニスを放し、後ろから両手で小柄な彼の細い腰を掴み下半身を僅かに浮かせるようにしてから、貪り尽くす勢いで腰を動かし始めた。
―ずりゅッ! ずりゅッ! ずりゅッ! ずりゅッ! ずりゅッ!……
急に来たスゥの腰の重い動きにケイは前方に両腕をつきうずくまる様な四つん這いで受け入れ、もはや彼の完全に勃ち上がった皮剥け状態のペニスはビタンビタンとスゥの激しい動きに合わせて自由奔放にケイの中心で踊り始めた。
途中、"ビュッ"と幾度か僅かなイきを見せ、ケイのペニスは紅く熟れながらいつもは皮で隠れているその全貌を晒し続ける。
そんな中、やがてスゥの猛る熱塊がケイの中で更に膨張し、その先端と茎でミチリとケイの内壁を外側へ圧迫しはじめた。
スゥの精の放出の瞬間を感じ取ったケイは、自然と強請る言葉を甘く叫んだ。
「俺のッ……一番奥は、スゥのにおいでいっぱいにしてぇ……!! ぬかないで……!」
「……ッ! く!! ケイ……ッ!!」
―びゅるッ……るるるる!!!! ぶびゅううううう!!!!
「あ、あああッ……ぉく、あっぃ! ……あつぃよぉ……! すぅ、すぅうぅ……ぅ! スゥの……! スゥの……ぉ!」
「ケイ……ケイ……」
ぎゅう、と後ろからケイに抱き着き、スゥはケイへと突き刺してるペニスを更にグイグイと押し付けて精を存分にケイの最奥に吐き出した。
ケイの中に吐き出されたスゥの熱は彼の中……ケイが望んだ一番奥にベタベタと付着しながらケイの思考を同時に焼き焦がし犯していく。
そしてそれからくる強い刺激に誘われていつの間にかケイは自分で扱いていたペニスの先端から、"ぶびゅう!"と弾ける粘つく白濁の弧線を生んだ。
「はッ……はぅ、う……うう~~~……うぁあ、あ、ぁ……あああ……あぁ――……」
自身も吐精をしながら、ケイはスゥのドクドクとした長い熱い吐き出しに目を細めて善がり泣き、文字通り蕩けきった。
そしてスゥは蕩けてビクビクと身を震わせるケイの首筋にそっと唇を寄せ、そこに浮かぶ汗を労わる様にゆっくり舐め取り始めたのだった……。
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