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第133話 パオパオパオ・No.1!……を探れ? -3-
「あまり、見ないで……下さい……。は、恥ずかしいですから……!」
涙目で焦った様に俺に声を掛けながら、俺がスイのペニスをゆっくり晒しに掛かっているのは止めずにいる。そこは良いのかなぁ?
濡れた紅色の先端が見えて、割れ目から出る先走りの量が増えてる……。もしかして、俺にあばかれていく様に興奮してるとか?
「ほら、スイ……もうちょっと……」
「はぃ……い? ぇ? あ、アサヒさん……そこ、舐めちゃ……!!」
―ぺちゃ……ぺちゃ、ぺちゃ……
「はぁ……ッ! ぁ、あ……ッ! ん、んぁぅ! …………ぁ!!!」
俺は余り皮から覗く先端の割れ目を舐めながら、スイ自身の先走りと俺の唾液を混ぜて………………一気に皮を下ろし剥いた。
ズルリと剥かれたスイのペニスは、ついにカリが張り出ている大人の姿を晒し、ビクビクと俺の舌先と手の内で熱く律動した。
そしてそのまま、性臭の濃くなった剥きたての大人ペニスを片手で強く扱き、舌で紅く張り詰めた割れ目やカリを舐めまわし、スイの吐精を更に強く催させる。
俺はスイのペニスにそうして愛撫している内に、残る片手で机の上の手拭用の紙束を掴む。この紙の上に出してもらうつもりだ。……良し、準備万端だぜ!
スイはそんな俺の行為に、早々に射精宣言をしてきた。普段隠れている分、多分敏感なんだなぁー。だってビクンビクンと跳ね踊ってるしさ。
「ふわ……! で、でる……でるよぉ……! アサヒ……さん……!! ぅあ、ぁ! ッ! 出る! 出る!」
―こぷッ! こぴゅ、びゅ! びゅ! びゅううぅ!
「わ、私、出してる……! 治療だけど……こんな……。やっぱ、はずかしぃよぉ……――……スゥぅ……う……ぅ……」
紅に色付く先端から粘つく白濁を勢い良く放出しながら、涙声で俺が掌に開いている紙に吐精をするスイは耳まで真っ赤だ。
見れば、胸倉の布を両手でしわくちゃに掴みながら、涙目で「はぁ、はぁ……」と熱の篭った重い吐息をついて射精をしているスイ……何だかエロい。
そして俺の片手の掌の紙がだんだん重く、熱く湿ってきている。
まー、それはスイの精を受け止めているからなんだけどさ? お? そろそろ終わるかな?
―びゅぐ……びゅぐ………………
勢いが止まったところで残滓を出す為に扱いてやると、先端に半透明な玉が出来た。よし、これで完了かな~。
「出たなぁ、スイ……ほら」
「私ッ……こんな……に……?」
色々と処理をする前にスイに、自身が出したモノを見せてやる。
開かれた紙の上にフルリと揺れる白濁に、スイは言いながら羞恥に顔を歪めた。
「でもこれで治まったよな?」
「…………はい……」
そう確認してから俺は手近な未使用の濡れた手拭で、スイのペニスの先を拭ってやった。白濁が無くなり、サッパリだ。
本当はここでスイの魔力……"精"を貰っても良いんだけどさ? ちょっと我慢しとくか。結構美味しそうだと、スライム能力が知らせてくれているんだけどねー。
それにしても、さっき"スゥ"って言ったよな? な? どういう事???
「あの、太股の治療の仕方が内緒なら、この鎮める行為も治療の一環で"内緒"、ですよね? ね?」
「ん? そうだなぁ、内緒、かな。うん、"内緒"だ」
「そうですか! ……よかったぁ……」
何となく幼いと感じる笑顔……。実際、スイは幾つなのかな?
「スイは年齢いくつ? 俺は21歳」
「23歳ですよ」
―……俺より年上!?
ルツの時といい、何だか若く見えるな。
「……なら、俺の事、ただの"アサヒ"って呼んでよ」
「え……?」
「何だか"さん"付けされるのがくすぐったい! だからさ~……、な? ……あ……でも、俺は"スイ"で良い?」
「良い、ですけど……」
「ありがとな、スイ」
戸惑い気味なスイを見上げて、ニンマリ笑顔で答える。そしてそんな俺の笑顔に、緩い笑みで答えてきたスイ。
あー、もう、何で借金を一人で返してるんだ、スイ!! マジで家族とか、どーしたんだよ!
でもさぁ、俺がスイの借金の事を口にするのは絶対にダメだ。スライムの"ニー"は知っていて、俺はダメ。実は、同じなんだけどなぁ。もどかしいな、何となく……。
「……アサヒ、良かったらまたお店に来て下さいね」
「おう、ありがとな。機会があったら来るよ、スイ」
処理が終わった俺にスイが少し遠慮がちに声を掛けてきた。
「それと、怪我を治療して下さってありがとう御座いました」
「ん。良かったな」
「……ぁの、えと……あとは"内緒"、で」
「ああ、そうだな。二人の内緒だ」
確認の俺の言葉を聞いて、スイは安堵の笑顔を浮かべて頭を下げてきた。
「―……俺の店のサービスはどうだった? 満足したかな?」
―……奥の個室から表の店に繋がる廊下で、俺は突然横から現れたスゥに声を掛けられた。
お。そうだ。ここでスイの働きを褒めてスゥに良い印象を持たせておこう。俺の言葉だけど、……持ってくれると良いけどな……。
そんでスイの働きが目に付く様になって、認められて……給金アップ……とか、都合の良い流れか、やっぱ。
「……ああ、とっても満足したよ。特に"スイ"って子は良いな。また会いに来たくなったよ」
「………………………………」
……あれ? スゥの態度が何だか硬質で冷たくなった様な……? 警戒、してる? ……俺、何か不味い感想言ったかな?
「………………そうか。気に……入ってくれたなら、嬉しい……。
まぁ、スイなら当然だな。……ああ、当然だ。ウチの一番人気だからな。
……でもな、お前がスイ単体が目的でこの店には―……」
「うん?」
「来るな!!」
「―――……は……ァ!?」
スイが目的で来るな!? 何だ、そりゃ!?
スゥは俺への用は終わったのか、「フン!」と鼻息荒く奥に行ってしまった……。
「な、何だよ……?」
俺は訳の分からないスゥの言葉を浴びせられ、やや混乱気味に今は"パオパオパオ"の店先へ来ている。もうすぐこの店から出られる……。
はー……結構色んな人物を話したからな、何だか疲れたかもだなー。
でも、スイの問題……っての? スイ、マジかよー、って立ち位置だな……。借金まだ返せてないみたいだし、助けたいけど……、どうするかなー……
「……ん?」
そんな俺の鼻腔を満たしくすぐるこの香りは……。
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