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第156話 治療とステップアップお勉強会 -4-

「どんなのを獲物に選んだんだ?」 「ん? こんな奴!」 そう小鬼は答えると、俺の膝から飛び降りて適当な木の枝をペンに、地面へガリガリと描き出した。 「出来た」と言って小枝をポイと投げ、小鬼は「見てくれ」と俺に描き上がった絵を見せて来た。 俺は彼の言葉に、視線をその絵に向けた。 「……黒の毛むくじゃらで……頭に五本角の魔物?」 「こいつは"ブラック・ツヤモージャ・ストロングホーン"。この辺に生息してる希少種で、とても強い。強いから、単独行動を好む。 そして、肉は大変美味で、角や毛がとても高価! 強い・美味い・高価! 相手にして、お得感抜群!!」 「お、おう……」 俺に拳を作り熱く力説してくれた小鬼には悪いが、俺は余り出遭いたくないな……。 「大人になる為の儀式、近い! 大人になってから、おっきい獲物いつも狩れる奴、部族で一番強い、偉い! 俺、なりたい!」 そう言い切って、小鬼少年は力強く握り拳を作って俺の目を見てきた。おお、少年……目が燃えている。 どうやら少年は、行く行くは部族の族長になりたいんだな……。 「……そうだ。名前は? 俺は"アサヒ"」 「トゥスティヤラータ・サモ・ディメージョ。でも、アサヒは……"トゥ"、で良い!」 そうか……。複雑そうで長い名前なのに、俺は単純に短く"トゥ"で良いのか。正直、舌を咬みそうだから助かる。 「甘い食べ物、美味しいし、嬉しかった。アサヒの事は俺、忘れない。…………また、いつか、会いたい」 「そうだな、また会えると良いな、トゥ」 言いながら俺は頭を軽く撫でてやった。撫でた事で前髪が動き、黒髪の隙間から少し探るような様な瞳を揺らめかせてトゥが俺を見てきた。 「……会う為に……。……どこ行ったら、アサヒ、確実に会える?」 「俺に、確実に? ……俺は。……そうだな、王都フォンドールのギルドの目の前にある宿『小熊亭』をねぐらにしてる。ま、今は仕事中で王都を離れているんだがな」 「分かった。いつか、訪ねる。その頃は、俺も儀式が終わって大人。アサヒにでっかくて美味しい獲物、食べさせる!!」 ニカリと満面の笑みで俺に答え、トゥは「アサヒ!」と俺の名前を口にして横から抱きついてきた。 「……それは楽しみだな、トゥ」 「おう! アサヒ! 期待、いっぱいしとく!」 抱きついてきたトゥをの頭を撫で、俺は再び太腿を軽く叩いた。 「じゃ、治癒の続きだ」 「おう! 頼む!」 そして再び手をかざして、トゥの素肌を這う治療を施していたら……あるトコロに変化が……。 トゥのフンドシの股間部が……盛り上がって来た……気が……。 荒く拭いた為かまだ濡れた状態で締めたフンドシに、肌の色素が濃いせいかペニスが薄く透けてる……? つまりさ、 ―……俺の手に……反応し始めてる……? そして、腹の傷を消している時に、ついに…… 「……ん……っ……!?」 ―ピン! 水分で所々透けている状態のフンドシの中でペニスが完全に勃ち、布に押し付けられた頂点にあたる赤い先端の形が浮き上がってきた。 更に腹を擦って治療を施してると、"……ぴゅ! ……ジワぁ……"と先端部から何かが溢れてシミを広げてきた。 これは……流石に……透けてペニスが益々目立ってきてるし、窮屈そうだ。 そして何とか治癒を施し終えたと感じた俺は、最後にトゥに質問してみた。 「…………トゥ、その、何だ……それ……苦しくないか?」 「ん? ……ああ、これか? 生理現象らしいから放っておく。…………その内、元通りになる……し……。でも、あまり見るな。……恥ずかしいから……」 俺は変に冷静なトゥの言葉に慌てて視線を逸らして、思った事を口にした。 「……つ、辛くないのか?」 「…………辛い。けど、大人になる為の儀式が終わるまで、洗う時とオシッコ、……どうしょうもない時以外ではあまり弄るな、言われてる。 "強くなる男の素"を溜め込んでいる、って族長に言われた。どうしようもない時もあるけど、俺、なるべく頑張る。 それに、こうなった時、どうすれば良いか……分からない……。儀式の時、教えられるかもしれないし……。だから、いつも放置で……辛いけど我慢してる。 我慢するけど、その間はジンジン痛くて、キュウキュウ苦しくて……何だか、とても、熱くてモドカシイ……。はぁ……はぁ……っ……」 「……トゥ……」
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