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第46話 疑問と沈黙 -2-
「ほら……こうして……」
「ちょ、やめ……? アサヒ?」
俺は本を読んでいたルツの後ろから、彼を抱きかかて起こして前に座らせた。
左はルツの腹に腕を回して俺に引き寄せて、右で彼の読んでいた本を奪う。
「こら!」
「何処まで読んだか分かるようにしとくからさ」
「そういう事じゃない……!」
「だって……ルツ、俺の方見てよ……?」
「あ、あさひ???」
ルツの動揺が見られる声を無視して、俺は服に手を滑り込ませた。
「………………」
「ちょ……」
左手は下、右手で上を攻める。
胸の突起を指の腹で刺激すると、ルツの下半身の物が熱を帯びてきた。
「……あれぇ?」
「~~ッ!」
「ルツ~もう反応し始めてるじゃん? 実は……期待してた?」
俺がわざと聞けば、ルツは「そんなわけあるか!」と顔を赤くして言って来た。
まぁ、実際そうじゃなくても、そうなってくるよ?ね?
「ルツ、どう? ここ撫でられるの好き?」
「ぅ……、ぃ、弄るな……弄るなってば……! ……!!」
ルツのペニスの先端をわざと親指の腹で撫でる。
最初はサラリとした肌質が、段々と湧き出てきた物で潤ってくる様はしている方としては反応が見れて嬉しい。
撫でると同時に、"チュクチュク" とした音が漏れ出してきた。
周りが雨音しかないから、実際よりその音が耳に大きく伝わってくる。
それに、口では拒否してるけど、やっぱり俺の好きにさせてくれてるし、ルツってばさぁ?
「……雨音じゃない水音、聞こえる?」
「…………ぅ……」
ルツの後ろから、前に座らせているルツのペニスをゆっくりとしたストロークで愛撫する事にした。
俺の手の動きに合わせてルツのペニスの皮も動く。そう、ゆっくりとね。
「ね、見えるだろ? 俺の動きでルツの、気持ち良さそうだね」
「はッ……アサ……ヒ……ッ……そこ……」
「ん?」
「そこ、もっと……強く……」
へえ? ルツから言ってくれるの?
「うん? ここの下の方、こうされるの……好きなんだ?」
「!」
俺の手の動きの変化に、ルツの肩が少し跳ねた。
良いね、俺は分かり易い反応が好きなんだ。
漏れ出てくる液体も、先程より増えてる。
「ルツ、いっぱい出て来たよ」
「う、ん……はぁ……は……あさひぃ……きもちぃ……」
……ルツの反応を見てると、そろそろ良いかな……? 俺も盛り上がってきてるしさ……。
そして俺はルツから溢れ出たものを使って、そのまま濡れた手を使いアナルへ指を這わせる。
俺の行為にピクピクとした動きを見せ、俺の手から逃れる様に腰をルツは動かしてきた。
駄目だよ。逃がす気は無いからね。
―……ツプ……
中指を浅く侵入させる。
「あ、アサヒ……! ゆ、び……?!」
「ルツ、分かってるだろ? 俺も気持ち良くなりたい」
「~~~!!!」
俺はルツに自分の希望を言いながら、彼のアナルを何度か指で行き来した。
後ろからルツを押し付ける形をしたら、自然とルツの身体は四つん這いの様な格好になった。
「は、あ、っ……ああッ……!」
「ルツ、四つん這いに……なって……きてる、よ?」
「だって……力……はいんな……」
「指、増やしてるの分かってる?」
「わかんな……い……」
本当かなぁ? それに肩で息して、また声とか我慢してるのかも……。
まぁ、今回は強請ってくれたりしてくれるのは嬉しいけどさ。
「んじゃ、指増やす」
「え? ひぃぁ?!」
「どう? ルツ、気持ち良い? 声出してよ」
「なん、で……声ッ……!」
「単純に聞きたいからだよ。声出してくれたらもっとしてあげる……」
俺は後ろからルツに答えを囁きながら、彼の首筋を軽く数回噛んだ。
「ひ、ぁ!? ああああッあぁッ……! ぅあ!」
「……そうそう……そんぐらい声出してくれよ」
「アサヒ!」
「怒んないで、ルツ。ルツの声聞きたいんだよ」
「……っ……」
俺の言葉に怒り気味だったけど、最後は折れてくれたみたいだ。
俺はルツに噛み付いて出来た薄い噛み痕を舐めた。血とかは出ていない。そこにルツの味を感じた。
首筋を舐めながら、増やした指でルツの中を何度も犯す。
ルツは逃げ場を無くした動物みたいだ。そして俺に甘い声を聞かせてくれる。
「はぁ、あ、あああぁッ! んぃ……アサヒぃ……!」
「何、ルツ」
「来てくれよ……アサヒので……きて……もう……良いだろ?」
ルツの言葉に俺は彼のアナルに自分のペニスを当てた。
少し押し入れると、易々と先端が僅かに彼の中に飲み込まれていく。
俺のペニスの先端からも、すでに液体は溢れているせいかもしれないけどさ。
「……ッ……やべぇ……一気に入れたくなる」
埋め込んだ先端を抜いて、ルツのアナルの周りに液体を塗り付ける様に円を描いた。
俺のそんな行為にもどかしさが溢れたのか、ルツがアナルを押し当ててきた。
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