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第47話 疑問と沈黙 -3-
「ルツ?」
「はや、く……俺も我慢出来ない……」
「ははッ……エロいな、ルツ……最高……」
ルツの言葉に俺は彼へ侵入を始めた。
ルツの内からの圧迫を受けながら俺の物が根元まで入った。
「……ん……ぅう……はぁはぁ……」
「は、ぁ……ルツ、やっぱ気持ち良い……温かい……」
「ば、ばか……か!」
ヌルリとした感触を残して、俺はルツから身を引いてから再び身を寄せる。
「ッ……そん、な……! ぅあ……ぁ……」
ルツの嬌声交じりの声を聞きとりながら、俺は自身の物がルツの中をゆっくりと再び貫いていく感触に耐えていた。
ギシギシとしたベッドの軋む音とルツの途切れ途切れの声が合わさって聞こえる。
「……ルツ、して欲しい事ある?」
「前も……触って……くれよ」
「前? こう?」
俺はルツの言葉を受けて、後ろから胸とペニスを同時に触った。両方熱を帯びていて硬くなっている。
ルツのペニスの根元の裏筋から先端まで扱くように動かせば、胸の突起の硬さもまた増した。
「そんな、両方……!?」
「だって、"前"でしょ? どう?ルツ、気持ち良いんでしょ? 硬さも締まりも上がってるし」
「……アサヒぃ!! ……ぁ、あッ!! そんなぁ……」
「すげぇ気持ち良さ増してる……」
「は、ッ、はぁ……ぁあッ……! 全部、きも、ち、ぃ……い……」
「俺も……ルツ、気持ち良い……よ、ルツ……もっと気持ち良くしてあげる」
俺はルツに更に深く挿し入れた。根元までルツの内に入る。
そしてルツの好きな場所を何度も行き来しながら触ってやる。
「あああぁ……!?」
「ほら、ルツ……ここだろ? ルツの好きなところ、ちゃんと覚えてるよ……」
「あさ、あさひぃ……い……ぃ!」
「ははッ……ルツ、どう?」
「……も、もっ、と……!」
「"もっと"? ……良いぜ、ルツ。俺は素直に言われるのが好きだから……好きなくらいやるよ」
「ひぃあ! あ! ……ん、はッ……!! あぁ……!」
ルツの嬌声が響く部屋で、俺は何度もルツを突き上げた。
ルツも俺の動きに合わせて俺を高みに誘ってくれてる。
「ルツ……仰向けにしてッ、良い?」
「へ?」
「ルツの顔、見ながら出したい……!」
「そんな、急に……」
吐精感が高まっている俺は、とりあえず言ったがルツの答えを待たずに一旦引き抜き、ルツを仰向けにして再び突く様に挿入した。
その事にルツは荒い嬌声を上げて、俺はまた興奮が加速してきた。
実際、ルツの中は気持が良い。中の肉壁を割って侵入する毎に気持良い内圧が俺を震わせる。
もう、音が嬌声と俺達から出るグチャグチャの水音しか聞こえなくなった。今、世界はここで完結している。
「で、出るッ……!ルツ、外に……出すから……ッ!」
「ぁ……!? あつぃ……!?」
「んんッ……!」
仰向けにしたルツから引き抜いたペニスの先端を、彼のペニスの付け根の裏……陰嚢辺りに押し着けてそこに浴びせる。
熱いものが一気にルツへと流出していく。
そして、俺の吐精を受けながら、ルツのペニスの先端からも白濁した精が飛び出してきた。
ビクビクとお互いのペニスが律動しあっている。
吐き出される開放感で頭の中が白くなった。
「はぁ~はぁ~はぁ~……」
「……ッく、はぁ……は、ぁ……はぁ……」
俺から放出された精が、ルツのペニスを更に濡らしている。
先端を更にルツのペニスに押し当てると、ピクンとルツのペニスは震えた。
見ると、ルツのペニスの先端から放出された白濁した液体が、彼の腹部に液溜まりを作っている。
「いっぱい、出た……ルツも……?」
「はぁ、はぁ、はぁ……ん……はぁ……」
俺の問い掛けに、ルツは肩で息をしながら頷いて意思表示してくれた。
うん、その返答、嬉しいね……。
そこで俺は自分の精をさっとルツから拭い取って、再び彼のペニスを手に取った。
まだ、少し動くには辛いけど……。
「……じゃ、ルツの……ちゃんと最後まで俺が出してあげる……口で……」
「あ!? こらッ! 出したばっかりだか……ら……ッ!」
「ん……んぅ……んんん」
「……~!!?」
体力が回復しきってないから、どうも全体の動きが緩慢になる……。
それは舌使いも同様だ。
「アサヒ! やめッ……変、変になる……!」
「ん、ん……らいひょうぶ、ルツ……出して……ん」
「そんな、吸う……な! アサヒ……! で、出そう……! 頭、おかし、く……!!」
「良いよ……だして……」
「~~~!!!!」
ルツのペニスの先端の穴に舌先を侵入させる。そこに溜まっている液体を掬い、舌で舐め取る。
歯を僅かに食いしばって抵抗気味のルツだけど、やがて俺の口の中が熱いもので満たされた。
放出しながら、ルツの腰が僅かに浮いた。
……あれ……意外と量が……多い……。
「~んんッ、……の、飲んだよ…………あれ?」
口角から溢れたものを舐めとりながらルツを見てみると、カクン、としている。
「……あ……やべ……やりすぎた……?」
「……………………」
……これは落ちてる……。
「……この姿だけだと……ドラゴン倒して来たとか……ちょっと思えない、かな? ……あはッ」
俺はそんな事を口にしながら、ルツの頬に掛かっている髪を人差し指で避けた。
俺の言葉にもこの行為さえも、今のルツは反応を示してこない。
「………………」
何となく、そのまま手をルツの髪に滑り入れて、ワシャワシャしてみた。
いつも俺がルツにやられている事だ。俺も試したくなったんだよ。
それに、思いのほか柔らかい髪質のルツの髪をこうするのは楽しい。
ルツの薄紫の糸が俺の指に絡まってくる……。
ひとしきり楽しんだ後、肩くらいの長さのルツの髪の毛を手櫛で整えた。
いつもは後ろで軽く一つにしてるけど、今は結んでない。何だか印象が違うなぁ。
「……俺も寝よ」
出かかった欠伸を奥歯で無理矢理押し殺し、俺はルツの横に身を横たえた。
ルツの身体は温かく、俺は直ぐに眠りに就いた。
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