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ヤンキーは泣かせてなんぼ

「卒業おめでとう。これで僕の手を離れるね、君は。」 「····」 「僕も異動だし顔見なくて済むからスッキリでしょ」 「····」 「で、そろそろ離れよっか?」 抱きつき離れようとしないその背中を軽く叩く。 最後まで手のかかる子。 明日からは一人の男として会えるってことに気づけばその涙も止まるだろうに。

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