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もっとして
身体中が痛かったはずなのにそれすらも忘れてしまうくらいに僕は夏川君に感じていた。
もっと・・・感じたい。
好きだと、ずっと離れたくない人に触れられているだけで僕は凄く敏感に感じてしまう。
「光輝さん、もう挿れたい。」
「・・・うんっ・・・して・・・・いれ・・・て・・・・・うっ!」
中に、僕の中に硬くて熱い夏川君自身が入ってくる。
「キツっ。ヤバイ・・光輝さんの中・・・締まる。」
「ふうんっ・・・ああっ・・・・そこっ・・なっ・・・へんっ!」
「ここ?気持ちいいでしょ光輝さん。光輝さんが感じるとこだよ。もっと擦ってあげるから俺の名前を呼んでよ。久智って呼んで光輝さん。」
上から僕を見下ろしてゆっくりと僕の感じる場所を擦りながら意地悪く笑う。
こんな表情の夏川君は初めて見る。
身体がゾクッとして夏川君の視線から目を反らせないでいた。
「ほらっ、言わないと抜くよ光輝さん。」
「やっ・・・ふううっ・・・ひ・さ・・とも・・・うわあぁぁ!!!」
「よく出来ました!」
僕の両足をグッと持ち上げると奥深くまで久智自身が入り込んできた。
奥がこんな・・・。
気持ちよくて訳が分からなくなり僕はうわ言のように何度も久智の名前を呼び続けていた。
覚えているのは耳元で『光輝さん愛している』と優しく囁かれた事だけだった。
それから僕は意識を飛ばしてしまった。
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