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第184話
それから一週間後…俺は退院できた。
本当は10日間程必要だったらしいのだが、経過が非常に順調だったのと、担当医曰く
「あのねぇ…言いにくいんだけど、お二人のラブラブにうちの看護師達がアテられちゃって、小さなトラブル…医療ミスとまではいかないけど、多発してるんですよ。
注意力散漫。妄想爆発。
この仕事って、出会いが少ないから…ね?
何かあってからでは遅いからね。
幸い、影山さんの経過がすごく良すぎるくらいで、もう後は自宅療養に切り替えてもらって…
ということで、退院です!」
と、まあ…体良く追い出された という訳で。
捲れる俺と満面笑顔の希。
荷物を抱えてマンションまで帰ってきた。
久し振りの我が家はやっぱりいいな。
「はあーっ…やっと帰れた…もう、入院なんて嫌だ!
希、ごめんな。心配かけて。いろいろありがとう。」
「とにかく退院できてよかった。
お帰り、斗真。」
軽いキスのつもりが、だんだんと濃いものに変わっていく。
「んっ…希っ…待て、待てって…んむ…ふっ、んっ…希っ!」
思いっ切り、ぐいーーっと希の肩を押して、距離を取った。
「何で?退院したら腰立たないくらいに抱くって言っただろ?」
「だからって、帰ったなりに盛るなよ!」
「どれだけ俺が我慢したと思ってんの?」
「だーかーらー!待ってって言ってるじゃないか!」
ぷくっと膨れっ面の希は
「斗真のイケズ」
と不貞腐れて部屋の隅に丸まってしまった。
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