192 / 1000

第192話

希は背後から俺を抱きしめ、両方の乳首を摘むと、くにくにと弄りだした。 「んー?どうした?」 散々希に開発されてきたソコは、少しの刺激でも勃ち上がるようになり、コリコリに固くなっていた。 粒の先から全身に広がる快感に熱い吐息が漏れ落ちる。 希はその手をすっと下まで滑らせ、まだ少し色の付いた腹にそっと手を触れて 「思いっ切り…滅茶苦茶に抱きたいけれど… やっぱりお前の身体が心配だ。 まだ、色が残ってる… 退院したら抱き潰そうと思ってたけれど、全治するまで待つよ。 だから、今日は…こうやって繋がって…お前を感じていたい。 やっと、やっと一つになれたんだな。」 「でも、希、それじゃあお前がイけない! 俺は、お前も気持ち良くしてやりたいんだよ。」 「斗真…俺、これだけでイきそうなんだけど。」 そう言った瞬間、体内の希の質量が増し、みっちりと肉壁を押し広げたのがわかった。 思わず「うっ」と呻いた俺は、心中「滅茶苦茶にされたい、でも、入院は嫌だ」という二つの感情に揺さぶられていたが、俺の中の希を感じ、頸や肩に唇を這わせる感触に身を委ねることにした。 「斗真…忘れちゃってごめんな…」 「…俺のせいで、ごめん。でも、もう一度俺に恋してくれて、思い出してくれてありがとう。 指輪、ありがとう。」

ともだちにシェアしよう!