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第201話
今日の出来事…たわいのないものから、田中君のことまで…あれこれと話しながら満たされるまで食べ尽くした。
「あー、美味かったぁっ!
希、ありがとう。ご馳走様でした。」
「斗真に喜んでもらえるなら、こんなうれしいことはないさ。」
「そう言えば、お前何でも作れるんだっけ?」
「あぁ。大概のものは作れるぞ。」
「俺、プリン食べたい!」
「プリン!?」
「うん!バケツプリン!」
「バケツプリンって、まさか…」
「ははっ、その ま・さ・か…
一度あんな大量のプリン、食べてみたかったんだよー。」
「お子ちゃまかよ、お前。」
「だって…あの量は、攻撃的な破壊力!
食ってみたいなー…」
上目でチロリンと見上げて、目をパチパチしてみた。
少し頬を赤らめた希は、一つ咳払いをすると
「…仕方ない。明日作ってやるよ。」
「やったー!」
えへへと笑う俺の頭をくしゃくしゃ撫でながら
「…斗真…かわいすぎ。でも、あんまり大きすぎると、後が大変だから…」
「うん…適当な大きさでいいよ。出来上がりに文句は言わないから。」
「わかったよ。
でもさぁ、バケツないから買ってこなくっちゃ。」
「じゃあ、ボールにしようよ。大きさも そこそこだし。」
「んー、まぁ、いっかぁー。
あの大きさなら食べきれるだろう…」
アホな会話しながら、俺は希と一緒に過ごせるこの時間を満喫していた。
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