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第224話

焦れったい。 熱い身体は触れているのに。 昂ぶるオトコのシルシは一緒に擦られているのに。 いつの間にかシャツは捲り上げられ、曝け出された乳首もしつこいくらいに弄られているのに。 希に慣らされた後口はヒクつき、侵入者を待ち構えている。 お腹の奥が じゅん と疼いて、そこから身体中に電流が走るように感じている。 ほしい。 この男がほしい。 この熱い楔で奥まで突いてほしい。 無意識に腰を揺らし、希を誘っていたようだ。 希は チッ と舌打ちして指を舐めて濡らすと、後口を愛撫し始めた。 瞬間、びくっ と仰け反ったが、俺は慣れた(てい)で力を抜き、希の指を受け入れる。 くぷりと飲み込まれた指は、程なく俺の感じる場所に行き着いた。 「ああっ…そこはっ…あっ、希っ…」 「斗真っ…今は…これでイけっ!!」 あぁ…この指の感触…触り方…希だ… 俺の感じるところばかりを責め立てる… 前と後ろを同時に責められて、俺は呆気なく白濁の液を吐き出した。 とぷりと二人分の愛液を受け取った希の手はベタベタで 「見ろよ。たっぷりと出たぞ… 直ったら、こんなもんじゃ済まないから…」 と言いながら、まだ後ろを弄ってくるから 「うっ、あっ…んっ…もう…抜いてくれよっ! それこそ入院コースになるじゃないかっ!」 「…斗真…色っぽい…もう少しだけ…」 「あっ、あっ、んっ、やめ…やめろって… ばかっ、あっ、あ…ああっ!!」 …またイかされた… ぐったりとソファーに沈み込んだ俺の後始末を甲斐甲斐しくうれしそうにしている希は、時折俺を見ては、蕩けそうな笑顔で見つめてくる。

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