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第227話

固い楔を俺の尾てい骨に押し付けて、希が無言の抵抗をしてくる。 あー、もう。 希の頭をくしゃくしゃ撫でながら 「なぁ、あそこでは俺達ちょっとした有名人なんだぜ。 看護師達が大騒ぎして、出入り禁止になったらどうするんだ? だから、さ、お願いだから車で待っててよ。」 髪の毛を撫でていた手をすっと落として、猛った楔を握り込んだ。 ビクッと跳ねた希が、すかさず俺のモノを握り返してきた。 後ろ手で捏ねくり回すと、希も同じ動きをしてくる。 そうか、そうきたか。 俺は手を離した。 もちろん希も。 その隙を狙って正面に向き合うと 「の、ぞ、み。いい子だから言うこと聞いて。 許可が出たらお前の言うこと何でも聞いてやるから。」 「…何でも?」 「うん。何でも。」 「本当に?」 「痛いのはヤだよ。」 「…わかった…………車で待ってる。 けど、今は、これ、何とかして。」 湯船に、そり立つ潜水艦。 おおっ。相変わらずご立派で。 「わかった。ここで?」 「うん。」 俺は希に浴槽の縁に座るように促し、その足の間に座り込んだ。 ヒクつく楔の先端にキスを送ると、即座に上を向く。 口に含められるところまで舌先でちろちろと舐めると、上から艶かしいため息が溢れてきた。 少しずつ腰が揺れてきた希の手が、俺の頭を押さえる。 よかった。 気持ちいいんだ。 吸い込みながらストロークを繰り返すと、苦味のある液体が出てきた。 俺と同じ男のモノを咥えてしゃぶっているなんて。 今ではこの行為が愛おしくて堪らない。

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