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第228話
夢中になって口淫していると、それだけで興奮し俺自身もフル勃ちしていて、思わず右手が動き自慰を始めていた。
「とうまぁ…」
と切羽詰まった声が聞こえた。
何事かと上目遣いで希を見ると、色っぽい惚 けた顔で
「イくっ…」
と言った瞬間、膨らんだそれから粘り気のある液体が出され、口の中に広がった。
俺は、むせそうになりながらも迷わず飲み込んで、その小さな穴も舌先で くじって舐めた。
俺も…
希の出したものの匂いと味だけで、射精していた…
はぁはぁと息を荒げている希は
「飲んだの!?ごめん、気持ちよくて出ちゃった。」
と申し訳なさそうに俺の頬を撫でてきた。
俺もまだ息の整わないまま、その手に猫のように擦り付いて
「お前のだから。俺も出ちゃったよ。」
と言って、二人で大笑いした。
心地よいダルさの残る身体を流し合い、軽くキスをしてからバスルームを後にする。
どこかのバカップルみたいに、いちゃいちゃしながら晩御飯を食べさせ合い、一緒に片付けて早々に布団に潜り込む。
「斗真…」
「ん?どうした?」
「…結婚式、本当に良かったのか?
あれだけ嫌がってたのに…」
「…んー、最初はな。
式場見た時ビビったんだ。
俺達みたいなのが、いいのか?って。
でも遥さんと話して、納得できた。
『俺は希を愛してるから、それだけでいいんだ』って。
だから、もう大丈夫だ。心配するな。」
「そうか…納得できたのか…ありがとう、斗真。
そうだ。来週行った時、服決めるんだろ?
お前何色にするんだ?」
「んー…まだ決めてないけど…白かな…」
「俺も…白のタキシードにしようかな…黒の燕尾もいいんだけど。」
「俺達なら何でも似合うと思うぜ?」
「おーおー、大した自信だな、俺の嫁は。」
頬を突かれて、唇を尖らせた。
その唇にそっとお休みのキスをされた。
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