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第237話

次第にその感触を思い出したかのように、俺の中が解れてきた。 それを見逃さずに、すかさず希が楔を進み入れる。 はあっ 愛おしい侵略者に城を明け渡した俺の肉筒は、数多の襞で剛直の楔を迎え包み込んでいた。 「斗真の中…あったかくて…吸い付いてくるっ…気持ちイイ…」 希が感嘆の声をあげながら、腰を動かす。 「あっ、希…もっと、もっと奥に…」 腰を振り甘い声ではしたなく強請る。 俺は…女ではない。 この男の遺伝子を残していくことはできない。 けれど、愛するこの気持ちは止められない。 希を捕まえたくて伸ばした両手をしっかりと捉え繋ぎ返してくれた。 「斗真…愛しているよ。 どこかに逃げても、絶対に探し出して捕まえるから…」 手を掴まれたまま、ずんずんと抽挿が大きくなる。 擦れ合う度に目の前に火花が散り、身体の奥から電流が流れ続け震えが止まらない。 中をごりごりと擦られ、ワザとのように前立腺をしつこい程に責められて、半分意識が飛んで身体がふわふわと浮いているような気がする。 『愛してる』と言葉にしたくても、口元から溢れるのは喘ぎ声のみ。 もどかしくて涙が溢れる。 こんなに好きなのに、こんなに愛してるのに。 ぐちゅぐちゅと卑猥な音が下半身から聞こえ、羞恥のメーターは振り切れている。 もっと、もっと、俺の奥まで犯してくれ。 中に、熱い飛沫をブチまけてくれ。 お前の分身で中と外も俺を満たして『希のものだ』と知らしめてくれ…。 先程もバスルームで抜いたばかりだというのに、希の楔は一層その大きさを増している。 「斗真っ、俺をっ…受け取れっ!」 叩きつけるように最奥まで穿った楔から、どくどくと吐き出された熱い液が、俺を満たしていく。 それと同時に俺も白濁の液を撒き散らし、果てた…

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