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第239話

ん…あったかい…いい匂いがする…ちょっとゴツゴツした、それでも柔らかな感触のモノに擦り付いた。 ゴシゴシと目を擦り、ぼんやりとした目の焦点が合ったその時… 「うわぁっ!」 目の前に希のアップ! 「やっと起きたか。」 「…びっくりしたぁ…今、何時?」 「夕方の6時半。よく寝たな。」 「うーっ…誰のせいだよ…」 「お互い様だろ?愛してるよ、斗真。」 おデコに ちゅっ とキスされて…照れる。 「あ、晩ご飯作らなきゃ。残り物でいいよな?」 「あぁ。すぐにできるよ。 …先に風呂、入ろうか。」 「じゃあ、俺がご飯の準備するから、希、先に入ってきてよ。」 途端に膨れる希。 ??? 何か気に触るようなこと言ったか? あ…もしかして… 「なぁ、一緒に入りたかったのか?」 希は無言で頷いた。 「お前…入るだけじゃ済まないだろ? 手を出さないなら一緒に入ってやるけど。」 …………無言。ヤる気満々じゃん。 「さっき、ハードに抱き合ったばっかじゃん。 流石にちょっと無理。 いい子だから一人で入ってきて。」 拗ねる希。 目に薄っすらと涙まで潤んでいる。 あーあーあー、もう。 何だよ。 「のーぞーみー。」 抱き寄せて頭をポンポンしてやる。 俺をぎゅうぎゅう抱きしめてくっ付いてきた。 「今日で終わりじゃないから。 ずっと、ずっと一緒だから…ヤり過ぎたら、まだちょっと怖いし…な? 希、愛してるよ。だから俺のこと大事にして。」 ぐすっと鼻をすすった希は 「…わかった。」 おぉ。聞き分けがいいぞ。 よしよしと頭を撫でて、ちゅ、ちゅ と顔中キスしてやった。

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