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第258話
弄られる肌も舌が這い回る口の中も、押し付けられる下半身も、何もかもが熱い。
「…ふっ…希っ…シャワー…浴びさせろ…」
希は無視して俺のシャツをたくし上げ、乳首に吸い付いた。
「くっ…潮風と砂でべたべたするからっ…待って…おい、希っ!
あっ…痛っ…んっ…」
千切れるかと思う程に歯を立てられ、爪で抉られ、乳首から痛みが走っている。
けれどその痛みはいつの間にか快感にすり替わり、じんじんと甘い痺れをもたらした。
「希っ、待てって!」
乳首を咥えたまま、上目遣いで見る希の目は獲物を追い詰めた猛獣そのものだった。
俺は自由になった両手で希の頭を撫でながら
「な?いい子だから。俺は逃げない。
一緒に風呂に入ってから…たっぷりと俺を…愛してくれないか?」
諭すように言うとやっと口を離し、無言で俺の服を脱がせ始めた。
俺も希のしたいようにさせ希も自ら服を脱ぎ捨てた。
そして素っ裸になった俺達は手を繋いでバスルームへと向かった。
程よい温度のシャワーに打たれながら
「そんなに俺がほしいのか?」
と、何気に問いかけると、泣きそうな顔で
「お前だけがほしいんだ。」
とキスされた。
口を塞がれ、流れるシャワーの温水で息が詰まりそうになり、息苦しさに肩を押すと抱きしめられた。
はあはあと息を荒げる俺に
「ごめん…余裕がないんだ…斗真、このまま…」
とだけ告げボディソープを手に取り、俺の蕾に擦り付けると、昂り弾けそうな楔を押し付けてきた。
ひうっ
前戯もなしの早急な行為に、背中が仰け反った。
それでも希は御構いなしで、ぐいぐい楔を打ち込んでくる。
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