俺達はその中から、シンプルな白いサテン生地のリングピローを選んだ。 「それと…入退場の曲目は」 「あ、俺達で選んできました。 これです！」 希がメモ書きしたものを遥さんに差し出した。 「定番なんですけど、やはりこれがいいなって。 な、斗真。」 「うん。今流行りの曲っていうより、俺達は古典的なやつの方がいいかなって思って。」 俺達が選んだのは、「結婚行進曲」と「G線上のアリア」。 「お二人にぴったりの選曲ですね。 承知致しました。では、入場は「結婚行進曲」、退場は「G線上のアリア」でよろしいでね？」 「「はい！」」 「当日の進行ですが…あ、こちらの式次第をどうぞ。 こういう流れで進んでいきます。難しいことはありませんから、どうぞお気持ちを楽にして臨んで下さいね。 1.新郎新夫入場 先に希様とリングガールがご入場されて、その後斗真様がご入場していただきます。 斗真様の介添えは、うちのオーナーがさせていただきます。 2.賛美歌斉唱 譜面がありますが、歌えなくても大丈夫です。 3.聖書朗読 4.誓約 牧師の問いかけに対して、新郎・新夫が答える形で誓いの言葉を述べていきます。 『病める時も健やかな時も…』というよくご存知のフレーズです。 5.指輪の交換 リングガールがここで指輪を渡してくれます。 6.結婚宣言 神父様とお二人の手を重ねて祈祷をされます。 7.結婚証明書にサイン 8.結婚成立の報告 9.新郎新夫退場 10.ライスシャワー こちらもご希望に合わせます。 時間にすると2〜30分くらいでしょうか。」