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第301話

「当たり前だ!お前に手出しする奴は徹底的に排除する! でも、俺がずっと見張ってるわけにはいかないだろ? 万が一アイツが極秘に帰国して、また何かされたらどうするの?」 「希…心配し過ぎ。大丈夫だって。 俺だって、二度もやられるようなバカじゃないから。」 「だって…」 「大丈夫。少しは俺のこと信用してよ。」 「…………………」 「遠藤、俺達も社を挙げて君達をサポートする。 だから本社の決定を受け入れてくれないか?」 「希…」 「…わかりました。 でも、絶対に二度と俺達の前に現れないようにお願いしますよ、ボス! もしそういうことがあれば…俺は速攻で斗真を攫って退社します!」 「遠藤、君の心配は杞憂だよ。 あんまり過保護にすると嫌われるぞ、ははっ。」 「…ボス…」 「そんなに警戒心丸出しの犬みたいに唸るな。 さて、遠藤、影山。 改めて結婚入籍おめでとう! これは会社から。 それとこれは俺個人からのお祝いだ。」 「えっ!?式にもお呼びしないのに…」 「内々で済ますので、そんなお気遣いは…」 「いいから!俺に恥をかかせるな。 おめでたいことは分かち合おう! 逆風が吹くこともある。順風満帆にはいかないことのほうが多いかもしれない。 けれど、お互いを思い合う気持ちがあれば大丈夫だから。 何か困ったことがあれば、遠慮なくいつでも言ってきなさい。 これでも一応人生の先輩だからね。」 ウインクをするナイスミドルは超絶カッコよくて、俺が独身だったら惚れていたかもしれない。 はっ…真横の視線が痛い… 慌てて希を見ると、何やら不穏な空気が… これは…今晩お仕置きコースかっ!?

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