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第314話
とりあえずご飯を仕掛けて(今晩は炊込みにしてみた)、野菜が冷蔵庫を占領してるから、それを使いたくて、煮物やら和え物やら、具沢山の味噌汁も作っておいた。
後は食べる前に肉焼けばいいだけにしておく。
何か、やっぱ身体怠い…
慣れないのと緊張からだったのか。
義姉さん達には後でお礼の電話でもしておくか。
ソファーは希に取られたから、ちょっぴり一人寂しく寝室へ行き、服を脱ぎ散らかして、パンイチになると布団へ潜り込んだ。
うー…瞼がゆっくりと落ちてくる。
あぁ…眠たい…あ、目覚まし…ま、いいか…
んー?あったかいモノが身体に纏わり付いている。
この感触…気持ちイイ…
あ…そこ、止めてくれよ。擽ったい…
首筋に何かが触れて、ぞわぞわする。
あんっ!止めろよ!乳首なんか触るなって!
捻るな、引っ張るなって!
ん?乳首?まさか…
意識が急浮上して目が覚めた。
「…希?」
「斗真、目、覚めた?狡いよ、一人でベッドにいるなんて。」
「お前がソファー占領するからだろ?
ってか、乳首弄るの止めろよ!」
ペシッとその手を引っ叩くと
「痛ーい!もう…斗真のバカ…」
と涙目のイケメンが、背後から俺に足を絡ませ、身体をぴったりとくっ付けていた。
「今何時?」
「夜の7時。斗真…俺、お腹空いたぁ。」
「…うわぁ…よく寝たな…俺、先に風呂に入ってゆっくりしたいから…ご飯待てる?いいか?」
「あぁ。俺は風呂済ませたから。
準備しとくからゆっくり入っておいでよ。」
サンキュ と頭を撫でてやり、散らかした服を仕分けてバスルームへ直行した。
随分と身体も楽になっていた。
マッサージ恐るべし。
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